グーグル、最も売れているVRゲーム『Job Simulator』開発元のOwlchemy Labsを買収

グーグルは、5月10日、VRゲームスタジオOwlchemy Labsを買収したことを発表しました。

実力派のVRゲームスタジオOwlchemy Labs

Owlchemy Labsは6年前に創業。Oculus Rift開発者版の登場以降はVRゲームの制作にシフトして開発を進めてきました。代表作であるお仕事ゲーム『Job Simulator』は、HTC Vive、PlayStation VR、Oculus Touchの全てのハイエンドVRデバイスのローンチタイトルとしてリリースされました。

 

https://www.youtube.com/watch?v=trm699vsXxM

PlayStation VRの売り上げランキングでは、2016年10月から2017年2月まで5ヵ月間TOPであり続け、累計売上が2017年1月時点で300万ドル(約3.3億円)に達した“最も売れているVRゲーム”の1つです。社員数は創業時の4名から23名に増えています。

2作目としては2017年4月にアメリカで人気のアニメ『リック・アンド・モーティー』をモチーフとしたVRゲーム『Rick and Morty: Virtual Rick-ality』を配信しています。

 

https://www.youtube.com/watch?v=ZsCGXcpa3Qw

またゲーム制作だけにとどまらず、「観客モード」や「深度情報込みのMR撮影(VR世界に現実のプレイヤーがいるように撮影する方法)」を追求してきました。

制作活動は変わらず

今回の買収にあたり、Owlchemy Labsは公式ブログにてコメントを発表しました。買収後はより一層ハイクオリティなVRゲームの制作に従事するとのこと。引き続きHTC Vive、PlaySttation VR、Oculus Touchといったプラットフォーム向けにコンテンツを作り、ユーザーが楽しめるインタラクションが豊富なVRコンテンツを作り続けることを約束しています。

グーグルによるVRコンテンツ企業の買収は、明らかになっているところでは2015年の『Tilt Brush』開発元の買収以来2件目です。

ハイエンドVRデバイスは一般消費者市場において普及台数が鈍くなっています。その中で配信向けのVRコンテンツを制作する各スタジオは、開発資金を確保が課題となっています。Owlchemy Labsのようなイグジット事例が今後増えることに期待したいところです。

また、Owlchemy Labsが今後どのようなVRコンテンツを作るのか、注目したいところです。

(参考)
https://blog.google/products/google-vr/welcoming-owlchemy-labs-google/

http://owlchemylabs.com/owlchemy-labs-and-google-join-forces/

この記事を書いた人

  • 慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、環境省に入省。環境白書の作成等に携わる。ECベンチャー勤務を経て、現Mogura VR編集長、株式会社Mogura代表取締役社長。
    現実を進化させることができるVRに無限の可能性を感じ、身も心も捧げている。これまでに体験したVRコンテンツは展示、配信合わせて500作品以上。現在ももちろんコンテンツを体験し続けており、VR業界の情報集約と提供、コンサルティングに強みがある。また、海外の主要なVRイベントでは必ず現地に足を運び、取材やネットワーク構築を行っている。2016年は6回渡米。

    Twitter:@tyranusii

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