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テック 2016.07.04

Google ChromeブラウザがVR対応の準備中

GoogleのWebブラウザ「Chrome」の試験的なスマホ版ブラウザ「Chrome Dev」に、VR内でブラウザを利用できる機能「VR Shell」が実装されます。これによって、スマートフォンを装着したVRHMDを覗きながらWebブラウザを利用できることに。さらに、サイト上で配信されるVRコンテンツは、そのままVR内で再生することも可能です。

Google VR

VR Shell

今日では、VR向けに作られたWebサイト・Webコンテンツを「WebVR」と呼ぶことがあります。これらはVRヘッドマウントディスプレイ(VRHMD)で視聴することができるものの、従来通りの(非VRの)Webページを見るためにHMDを着けたり外したりする必要がありました。

WebVRなどに関する最新機能を搭載しているのは、本家Chromeでのリリース前に試験的に新機能を試している「Chrome Beta」や「Chrome Dev」。

Chrome Beta」ではWebVRをより快適に視聴できるような設定を実装。そして「Chrome Dev」では、「VR Shell」と呼ばれる新機能が実装されています。

VR Shellは、CardboardやDaydream(いずれもGoogle提供のVRシステム)に対応しているスマホで、そのままいつも通りのブラウザ利用ができるというもの。これにより、HMDを被ったままネットサーフィン・VRコンテンツ視聴の両方が可能になります。

上記のどちらのバージョンの機能も、アプリ入手後、アドレスバーに「chrome://flags」と入力することで設定ができます。

Google VR
(表示はスマートフォンの言語設定により異なります)

VR用のブラウザとしては、サムスンのGear VR用のアプリに「Samsung Internet」というものがあります。Gear VRの性質上、スマホのGalaxyシリーズS6以降でしか使用ができないものの、こちらも同様の機能を搭載しています。

Googleが開発しているDaydreamにより、Galaxyのみに閉じていた高品質スマホVRが、あらゆるAndroidスマートフォンへ拡大する可能性があります。また、Oculus RiftやHTC Viveで使えるデスクトップ用のものも、現在開発中とのことです。

(参考)
Google is Adding a VR Shell to Chrome to Let You Browse the Entire Web in VR – Road to VR
http://www.roadtovr.com/google-is-adding-a-vr-shell-to-chrome-to-let-you-browse-the-entire-web-in-vr/

※米Road to VRはMogura VRとパートナーシップを結んでいます。


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