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テック 2018.08.21

NVIDIA、新世代ゲーミングGPU、GeForce RTX 2080 Tiほか3モデル発表

NVIDIAはドイツで開催されるゲーム展示会Gamescomのプレイベントにて、PC向けゲーミンググラフィックボードGeForceシリーズの新世代モデル、GeForce RTX 2080 Ti、RTX 2080、GTX 2070を発表しました。

GPUは、Oculus RiftやHTC ViveなどのVRヘッドセットを使うために必要であり、VR対応と呼ばれる性能を満たす必要があるため、その性能と価格には注目が集っていました。

発表会で登壇したNVIDIAのCEOジェンスン・ファン氏は、「これほど事前リークが出たグラフィックボードはなかった。その全てが間違っている」とと笑いをとりつつ、発表を行いました。

実写並みのCGを可能にするレイトレーシング

新たに発表されたGeForce RTX 2080 Ti、RTX 2080、RTX 2070はこれまでとコアアーキテクチャが進化したTuring世代のGPUです。Turingは先日開催されたSIGGRAPHでNVIDIAが発表した次世代GPUで、AIによる処理と、リアルタイムレイトレーシングを可能にします。リアルタイムレイトレーシングは、CGの空間全体を満たす光の反射や屈折、影をリアルタイムで表現します。Turing世代のGPUは初めてレイトレーシングに焦点を当てたGPUになり、これまで以上に実写に近いCGを実現します。

Turing世代のGPUは3つのプロセッサからなります。14TFLOPS+14TIPSbの処理能力を持つTuring SM、10ギガレイ/秒のレイトレーシングの処理を行うRT Core、AIを駆使するTensor Coreの3つのプロセッサです。

レイトレーシングを行う場合、現行世代のPascal世代の最高機種RTX 1080 Tiが300ミリ秒以上かかるのに対して、Turing世代のGPUは45ミリ秒で処理を行い、高速化していることが分かります。

NVIDIAはレイトレーシングを行う技術をRTXと総称しています。

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(レイトレーシングの有無の比較。左がRTXをOFFの状態、右がON)

3モデルが発表

今回発表された3モデルは、GeForce RTX 2080 Ti、GeForce RTX 2080、GeForce RTX 2070です。NVIDIAが直販するファウンダーエディションの価格(上段)と通常モデルの価格(下段)は、以下の通りです。発売日は9月20日と発表されました。

GeForce RTX 2080 Ti

1199ドル(約13.2万円)
999ドル(約11万円)

GeForce RTX 2080

799ドル(約8.8万円)
699ドル(約7.7万円)(

GeForce RTX 2070

599ドル(約6.6万円)
499ドル(約5.5万円)

性能比較は以下の表を、詳細は公式サイトをご参照ください。

新型3モデルの比較(カッコ内はファウンダーズエディションでオーバークロックした場合)

 

RTX 2080 Ti

RTX 2080

RTX 2070

GPUアーキテクチャ

Turing

Turing

Turing

レイトレーシングパフォーマンス

10 ギガレイ/s

8 ギガレイ/s

8 ギガレイ/s

NVIDIA CUDAコア

4352

2944

2304

ブーストクロック

1545 MHz
(1635 MHz)

1710 MHz
(1800 MHz)

1620 MHz
(1710 MHz)

フレームバッファ

11GB GDDR6

8GB GDDR6

8GB GDDR6

メモリ速度

14 Gbps

14 Gbps

14 Gbps

VR Ready

対応

対応

対応

Virtual Link

対応

対応

対応

日本での発売日、価格については続報待ちです。

※2018年8月21日22:00 通常版の価格を追記しました。


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