SamsungがGalaxy S6に対応した新型「Gear VR」を発表。今後の課題は?

スペインで開催中のMWC(Mobile World Conference)で、Samsungがスマホ向けVRヘッドマウントディスプレイ(HMD)「Gear VR」の新型を発表しました。初代と比べ、対応機種がメジャーラインナップのGalaxy S6となり、性能向上が図られている模様です。

Gear VRは、Oculus VR社の協力のもと開発され、昨年12月からアメリカとヨーロッパ限定で販売されています。「Gear VR Innnovator Edition」という名称で、開発者や最新鋭のデバイスに興味のある人向けに販売されていました。Galaxy Note 4に対応し、先行して開発されていたOculus Riftにも優る非常に美麗な映像と、遅延のほとんどない快適な体験が特徴です。

th_image01
画像は現在販売されている初代Gear VR

アメリカのVRメディア「Road to VR」によれば、今回、Samsungが発表した新型Gear VRは、ヘッドセットの大きさが15%小さくなります。ディスプレイの大きさはGalaxy Note4の5.7インチからGalaxy S6の5.1インチに小さくなり、解像度は同様の2560×1440です。初代ではできなかった装着中のUSBでの給電が可能になります。対応機種はGalaxy S6とGalaxy S6 Edgeの2モデルとなっています。新型Gear VRの発売日は未定です。

Samsungは全米で放映しているGalaxyシリーズのCMでもGear VRをしっかりと取り入れており、普及にいよいよ本腰を入れると考えられます。

今後の課題としては、高性能な「Gear VR」で体験できるコンテンツの充実が挙げられます。現在、Gear VRで体験できるのは全て無料のデモコンテンツです。映画館に座っている感覚で巨大スクリーンに映し出される映画を見ることができるVR映画館「Oculus Cinema」は驚くほど快適に映画を楽しめます。しかし、現時点では「インターステラ―」など数作品の予告編を見ることしかできません。また、360度撮影されたパノラマ動画なども5~10分程度ということで、まだ長時間の使用に向けたコンテンツは揃っていません

ハードウェア側の課題としても、長時間の使用しているとスマホ内の熱がたまり、自動的に処理能力を落とすことで温度を下げる機能が搭載されており、Gear VRを使い続けると描画が遅くなってしまうため、冷まさなければいけない時もあります

今回発表された新型Gear VRをはじめ、今後SamsungとOculus VRがいかにこうした課題をクリアしていくか注目したいところです。

Written by すんくぼ

参考
New Samsung Gear VR Specs Detailed: USB Power Whilst in Use, 15% Smaller - Road to VR(英語)
http://www.roadtovr.com/new-samsung-gear-vr-specs-detailed-usb-power-whilst-in-use-15-smaller/