今回紹介するのは、視線だけで操作でき、わかりやすいシステムが特徴のVRタワーディフェンスゲーム『Siege Hammer』です。丁寧に作られたファンタジーの世界観も魅力のひとつとなっています。
基本は単純、視線操作だけのタワーディフェンス
プレイヤーが操作する主人公「Blip」が守るのは、正面に見える拠点。ここにあるクリスタルに魔物がたどり着かないように、攻めてくる魔物の軍団を倒します。
魔物が出現しました。設置した砲塔などで攻撃して倒すと、ウィプスが出現します。回収したウィプスを使うと、新たな設備を作ることができます。魔物を倒していくと、設置物を置ける場所も増えていきます。
タワーディフェンスというと、基本的に攻撃もすべて設置物で行います。しかしこのゲームでは、プレイヤー自身もハンマーを投げることで、魔物に直接攻撃ができます。
さらにハンマーでの攻撃は、判定がある程度の広範囲に及ぶので、攻撃位置の近くにいた魔物も巻き込むことができます。タワーディフェンスが苦手という人でも、作戦の穴を埋められる親切なシステムです。
しかしハンマー攻撃は連発できるわけではなく、一度投げたら次に投げられるようになるまで少し時間がかかります。頼りすぎには注意です。
そして、こういったシステムすべてが視線ひとつで操作できるのがポイント。つまりゲームパッドはもちろん、タッチパッドにも触らずに済みます。ずっと腕を上げていなければならない苦痛からは解放されたゲームです。
さらにレベル分けやステージなども複数あり、長く楽しめるように作られています。
しっかりと作られたファンタジーの世界設定
ゲームは壮大なオープニングから始まります。この世界では昔、魔物との激しい戦いで、世界から多くのものが失われました。
そんな中に残された小さな子供がいました。彼はウィプスたちに守られながら育ち、「Blip」という名前で呼ばれていました。彼には強い力はなくとも、勇気をもった若者に育ちました。
そしてある日、地平線の向こうから再び現れた災厄の影。溢れる魔物たちを食い止める最後の防衛線に、Blipは立つのでした……。
ゲーム内ではステージ上を飛び回っていたり、魔物を倒すと現れるウィプス。高く綺麗な鳴き声のような音を響かせて、Blipを応援しているようです。
最初は森のステージのみプレイ可能ですが、ゲームを進めると極寒の地や火山のステージも選べるようになります。雰囲気のある景観を楽しめるのもこのゲームの魅力のひとつです。
タワーディフェンスというと、データ量が多くなりがち。さらに言語が英語となると、英語に慣れていない人は、ステージに配置する設備の説明などを読むだけで大変になってしまいます。このゲームも、設備の特徴は把握する必要がありますが、種類は3つ。煩雑さの原因になるようなデータは極力減らされています。
操作そのものも視線だけで操作できるほど簡単。タワーディフェンスというシステムの余分な部分を極力取り除き、しかし楽しめるように、洗練されたレベルデザインとなっています。
<ソフトウェア情報>
タイトル | Siege Hammer |
メーカー | MyDream Interactive Inc. |
開発者 | MyDream Interactive Inc. |
ジャンル | アクション、ゲームセンター、カジュアル、戦略 |
価格 | 390円 |
言語 | 英語 |
コントローラー | 不要 |
評価 | 3.7 |
対応ハードウェア | Gear VR |
入手方法 | Oculus Storeよりダウンロード |
リリース日 | 2017年1月30日 |
ダウンロード | https://www.oculus.com/experiences/gear-vr/1079921268771130/ |
※上記の評価は執筆時点のOculus Storeでの評価です。
<Mogura VR的評価>
【オススメ度】★★★★☆(英語の文章量がやや多い)
【快適さ】★★★★★
【操作性】★★★★★