VR/ARの開発に関与するゲーム開発者が倍以上に増加し、16%にのぼることが明らかに

毎年3月に開催される世界最大のゲーム開発者会議GDCは、今年3月の参加者に向けて行ったアンケートの結果を公表しました。
この調査は、2015年末時点で全世界の2,000人以上のゲーム開発者が回答したものになります。

その中からVR/ARに関する設問に対しての回答内容を紹介します。

VR/ARの開発に携わるゲーム開発者は7%から16%へ

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VRゲームの開発に従事していると答えた開発者は全体の16%にのぼり、昨年の7%から大幅に上昇しました。15%は”次回作”がVRに対応したタイトルだと回答しており、今後市場に一気にVR対応ソフトが出現することが予想されます。

開発しているプラットフォームで最も多いのはOculus Rift

どのプラットフォームに向けた開発を進めているかという質問に対しては、Oculus Riftが他のプラットフォームと比べて2倍以上という状況です。

1.Oculus Rift(19%)
2.Gear VR(8%)
3.Google Cardboard(7%)
4.HTC Vive、PlayStation VR(6%)

※VRコンテンツの開発が16%という数字とOculus Rift向けコンテンツの開発が19%という数字には齟齬が生じていますが、設問により回答に誤差が生じているとGDCの報告書では触れられています。

体験したことがあるプラットフォームで圧倒的に多いOculus Rift

デバイス別の状況として、いずれかのプラットフォームを体験したことがあるかという設問に対して、開発者版を出荷したOculus Riftが77%と圧倒的です。また、「どのデバイスでもVR/ARを体験したことがない」と答えた開発者はわずか17%でした。

1.Oculus Rift (77%)
2.Google Cardboard (46%)
3.Gear VR (31%)
4.PlayStation VR (21%)
5.HTC Vive (19%)
6.Microsoft Hololens (8%)
7.castAR (3%)

長期的なVR/ARの可能性には75%が同意

VR/ARが長期的に成功するビジネスになるかどうかという設問に対して、75%が同意を示しています。
回答者は、
「開発者が、VR/ARの技術に対してどういった体験がベストなのか理解するようになり、技術が進歩してより手軽になれば、より広く普及していくだろう」
「普及の速度は最初は遅いと思うが、開発を進めるに十分な人数は購入するのではないか」
などの回答を寄せています。

また、今後アメリカにおけるゲームコンソールの普及台数(全体のおよそ40%)をVR/ARデバイスが上回るかどうかについて、27%が上回らない、2%が2018年までに、9%が2020年までに、44%が2026年までに、54%が2030年までに上回ると回答しています。また、別の観点の質問では、全米の家庭の10%にVRデバイスが普及するメドとして、86%が2030年までには普及するとした一方で、9%はそこまでの普及は見込めないとしています。

回答のサマリー(英語)は以下から閲覧可能です。
http://images.reg.techweb.com/Web/UBMTechweb/%7B8873e0dd-c6cb-47e7-b1d2-a48a3376c5b7%7D_GDC_State_of_the_Industry.pdf

(参考)
GDC State of the Industry: Most developers now confident about the future of VR
http://www.gdconf.com/news/gdc_state_of_the_industry_most.html

この記事を書いた人

  • KFtb1VIM

    慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、環境省に入省。環境白書の作成等に携わる。ECベンチャー勤務を経て、現Mogura VR編集長、株式会社Mogura代表取締役社長。
    現実を進化させることができるVRに無限の可能性を感じ、身も心も捧げている。これまでに体験したVRコンテンツは展示、配信合わせて500作品以上。現在ももちろんコンテンツを体験し続けており、VR業界の情報集約と提供、コンサルティングに強みがある。また、海外の主要なVRイベントでは必ず現地に足を運び、取材やネットワーク構築を行っている。2016年は6回渡米。

    Twitter:@tyranusii

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    http://www.moguravr.com/writers/