イギリスの遊園地に、宇宙を疾走する最高時速75kmのVRジェットコースターが登場予定

イギリスのテーマパーク「Alton Towers」は、2016年4月にバーチャル・リアリティ技術を用いたジェットコースター「Galactica」を稼働させることを発表しました。

20160121021522[1]

Galacticaは、VRヘッドマウントディスプレイを装着したまま搭乗するジェットコースターです。
名前の通りテーマは宇宙です。体ではジェットコースターが実際に引き起こす重力や風を感じながら、一方で目の前に広がるのは壮麗な宇宙空間。広大な宇宙を駆け抜ける体験は極上のものとなるでしょう。

Alton Towers ResortのGalactica公式ホームページによると搭乗者たちは、独自技術で開発されたポータルを通ってテーマパークから宇宙空間へと飛び出します。そこからワームホールを利用して、現在の人類には不可能とされる超速・長距離の宇宙旅行をするようです。

https://www.youtube.com/watch?v=Tu35v2kDL30

旅の全行程は約3分。太陽系を飛び出し、オリオン大星雲を通って二つの惑星も訪れるとのこと。
そんなGalacticaの性能は以下の通りです。

・全長840メートル、高低落差20メートル
・搭乗時間189秒
・最高速度 時速75キロメートル
・28人乗り(1時間当たり1500人)
・最大重力 3.5G (スペースシャトル発射時に宇宙飛行士が感じる重力は3G程)

20160121021522[2]

機材としては専用のカバー・ストラップを施されたGear VRを用いるとのことです。
このデザインを手掛けたのはイギリスのFigment Productions社。

同社はVR向けに、現実のジェットコースターの動きをVR上にシンクロさせ、コントロールする「Vector VR」というシステムを開発していますが、その「Vector VR」はこの宇宙コースターにも使われています。Galacticaは「Vector VR」の最初の公式プロジェクトです。

20160121021522

ジェットコースターという乗り物の特性上、Galacticaの搭乗者は安全バーなどによって体を固定されます。このため眼前に現れるVR空間を、あたり一面思いのままに見回すことは叶わないかもしれません。
しかし、体が固定されているということが逆に、Gear VRの「ポジショントラッキング機能が無い」という欠点を補い、体験の質を向上させるのに一役買っています。体を大きく動かすことができないため、自身の体の位置がVR空間と対応していないことに気付きにくくなっています。

使用機材やアトラクションについてのより詳細な発表は、今後も順次されていきます。

なお日本はUSJにて、きゃりーぱみゅぱみゅの世界観をモチーフにしたVRコースター『きゃりーぱみゅぱみゅ XRライド』が既に公開されています。

『きゃりーぱみゅぱみゅ XRライド』や『Galactica』は、未来におけるテーマパークの、新しい在り方の片鱗を見せてくれるでしょう。コンシューマー向け以外でのVRの利用にも、期待が高まります。

関連記事:USJできゃりーぱみゅぱみゅのかわいい世界を激しく疾走。世界初のリアルライド×VRが公開

(参考)
・UK Theme Park Announce Their First VR Roller Coaster ‘Galactica’ – Road to VR (英語)
http://www.roadtovr.com/uk-theme-park-announce-first-vr-roller-coaster-gallactica/

この記事を書いた人

  • 1tQ5TzRU

    工学専攻の大学生。好きな科目は国語。趣味は歌などの創作でボーカロイドも使います。SAOのような物語が引き起こす、自他の文脈や人と世界の関係の集積へダイブすることを切望して止みません。将来もVRの傍に立っていたいと思います。

    Twitter:@yunoLv3

    Mogura VRのライター一覧はこちら
    http://www.moguravr.com/writers/