車には様々な技術が搭載されていますが、車の中に入っているものを外から見ることはできません。
2017年10月25日から11月5日(一般入場期間は10月28日~11月5日)東京ビッグサイトで第45回東京モーターショー2017が開催されています。
モーターショーには、各自動車メーカーなど、車に関する企業が一同に集まり、新作自動車から普段見られないエンジンや部品なども展示されています。
みんなで冒険しながら技術を体感
自動車部品メーカーの株式会社デンソーブースで体験できる、『Future Tech Lab』は最大6人で未来の自動車のテストプレイヤーになり、テストフィールドを走りながら機能テストをします。
本来ならデンソーの施設の案内をされるはずが、ガイドロボットのミスで危険なコースでテストをすることになりスリリングな体験をすることになります。
体験者は別室で、手足を認識するバンドとヘッドマウントディスプレイを装着します。ヘッドマウントディスプレイを装着すると一緒に体験する仲間がロボットのような見た目のアバターになって見ることができます。お互いに手を振ることや握手することもできます。
最初の任務は、中に動く何かが入っている箱を持つことで各人をロボットに認識させます。すべての参加者の番が終わると、箱の中からガイドロボットが出てきます。
よくしゃべり、空中を自在に飛び回る新人AIアシスタントのダイスの合図で、準備のため通されていた小部屋がエレベーターとなり屋上へと上昇します。本物のエレベーターが上昇したように体がグラっと揺れる感覚も起こるので、VRが初めての人には、東京ビッグサイトのブース内にいるとは思えないかもしれません。
エレベーターから出ると、環境に優しい未来の車「テストビークル」に歩いて乗り込みダイスの指示で起動させます。そこからは施設の案内が始まるはずでしたが、テストプログラムのパイロットだと勘違いしたダイスにより、過酷なテストフィールドでのプログラムが始まります。
大ジャンプの後は、自動運転のセンシング技術をテストするゾーン。鬱蒼とした森の中に隠れている動物を、手に持ったセンサーで照らし出すことでセンサーの確認をします。動いているビークル内を移動し、置かれたセンサーを持って隠れた動物に向けライトを照らします。
次は、電気の力を動力に変える部品のテストゾーン。吹雪が吹く大きな山を越えていきます。実際に風が顔に当たります。
最終ゾーンはサイバー攻撃から守る技術をテストするゾーン。ビークルは飛行モードに変形し険しい谷間を飛行します。
手すりから下を覗き込むと、遥か下に川が流れています。参加者は盾を持ち、襲ってくるコンピューターウイルスのレーザー攻撃を防がなければなりません。参加者それぞれが動き、ビークルを守るためレーザーを防ぎます。
無事最後までテストプログラムを終えられれば成績の発表です。展示場の屋内にいるとは思えない広大な風景を楽しむことができます。
アバターとしてもお互いが見え、ビークル内も広いので5人で動き回ってもお互いにぶつかることなく移動できます。ぜひ色々動いて、手すりから下を見下ろして見るなど未来のテストフィールドを楽しんでみてください。
体験後はVR内で見た部品の展示も見学
VR内でテストした技術はすでに実際の自動車にも使用されているとのこと。普段は車体の中に入っていて見られない部品も展示されています。
VR内で技術を体感し、現実でも自分が乗っている自動車に使われているかもしれない技術や部品などの説明をスタッフから聞くことでより理解しやすくなります。
VR内で見る体験映像は特設サイトで360度映像が公開されています。
https://tms.denso.com/vr/
本コンテンツは空間移動型VRシステム「ABALシステム」を使っています。このシステムは、2017年7月15日から8月27日まで「テレビ朝日・六本木ヒルズ 夏祭り SUMMER STATION」で体験できた、恐竜の世界を多人数で歩いて体験する多人数同時体験VRアトラクション『ABAL:DINOSAUR』にも採用されています。
『ABAL:DINOSAUR』の体験レポートはこちら
恐竜と未来の車体験、内容は違いますが多人数で歩いて体験することで、本や映像で見て聞く説明より実際に体験したと感じ、記憶に残りやすくなるのではないでしょうか。
第45回東京モーターショー2017概要
名称 |
第45回東京モーターショー2017 |
期間 |
プレビューデー 10月27日(金) |
時間 |
プレビューデーは12時30分~18時00分 |
入場料(税込) |
プレビューデー 3,500円(枚数限定/小学生以下無料:保護者同伴) |
会場 |
東京ビッグサイト |
公式サイト |
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チケット |