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活用事例 2015.06.26

サムスン、視線追跡可能なVRヘッドマウントディスプレイ「FOVE」に出資へ

視線追跡が可能なVRヘッドマウントディスプレイ「FOVE」を開発しているFOVE社は、サムスン傘下のサムスン・ベンチャーズから資金調達を行うことを明らかにしました。また、Kickstarterの金額次第としていた位置トラッキングにも正式に対応することを発表しています。

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FOVEは、以前紹介したように、頭の動きに加え、高精度な視線追跡が行えます。視線追跡により、照準を合わせたり、視線によってVR内のコミュニケーションが進んだりと、より現実に近い自然なVR体験が可能になります。現在、Kickstarterを行っており、目標額の25万ドルを大幅に超える40万ドル以上を集めています。今回のサムスン・ベンチャーズの出資に関しては、同Kickstarterページで公表されました。出資額は非公開です。

FOVEは、「サムスン・ベンチャーズからの出資により、ハードウェアの生産に向けて資金的・技術的なサポートを得られる」とし、この出資を受けて、当初はKickstarterのストレッチゴール(追加目標)としていた位置トラッキングへの対応を正式に行うことを明らかにしました。対応するのはValve社のVRシステムSteamVRで使われているLighthouseという名のトラッキングシステムです。これにより、4.5m四方という小部屋程度の範囲のトラッキングが実現します。

FOVEの開発者版出荷は2016年春とされています。先行して2015年末から2016年3月までに発売されるPC向けのVRHMD「Oculus Rift」やSteamVR対応のVRHMD「HTC Vive」に続く次世代のVRHMDとして注目したいところです。

なお、7月1日に東京・秋葉原で開催されるFOVEの体験会は既に60名の定員が集まっておりキャンセル待ちとなっています。
https://atnd.org/events/67494


(参考)
Samsung Ventures Funding and Immediate Support of Lighthouse – Kickstarter FOVE(英語)
https://www.kickstarter.com/projects/fove/fove-the-worlds-first-eye-tracking-virtual-reality/posts/1275251

 


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