フォード、HoloLensを取り入れた車のデザインをテスト中

米国の大手自動車メーカーのフォードは、現在マイクロソフトのMRデバイス『HoloLens』を同社の車製造で活用するテストを行なっています。従来の製造プロセスにARデバイスを取り入れることによって、車のデザインなどを従来よりも素早く、効率的に行うことができます。

フォードはおもに車のデザインと製造プロセスにおいてHoloLensを活用する取り組みを行なっています。車をデザインする際、従来は実物大のモックアップを粘土で制作していましたが、AR表示されたホログラムを用いることによって3Dモデルをまるで現実にあるかのように配置し、従来のプロセスを大幅に簡略化することができる、と言います。

デザインのミーティングが従来よりも容易に

現在、フォードによるHoloLensの活用事例をまとめた動画がマイクロソフトより公開されています。動画ではHoloLensを用いて車の様々なパーツの3Dモデルを現実空間にAR表示し、既に完成した車に取り付けた状態で表示しています。これによってデザインの打ち合わせが容易になるとともに、複数のデザインを簡単に試せたり、他のデザイナーと共有することも可能になります。

https://www.youtube.com/watch?v=3QyA7HhIYkg

デザイナーはワイヤレスのMRヘッドセットを装着して、様々なデザインやパーツを、まるで実際にそこにあるかのような感覚で次々と閲覧することができます。これによって、従来は年単位の時間を要していたデザインや製造プロセスから、大幅な時間を削減できます。

共同作業にも活用可能

また動画では、HoloLensが複数人での共同作業においてもメリットをもたらすものと紹介されています。フォードのVR/AR技術スペシャリストであるElizabeth Baronは以下のように述べています。

「HoloLensは共同作業用のツールとしても役立ちます。共同でアイデアを出したり、シェアしたり、体験することができます。また、バーチャルなモデルと物理的なモデルを組み合わせることによって、デザイナーとエンジニア同士がより効率的にコミュニケーションできるようになる他、計画立案などにも役立ちます」

AR機能を有するデバイスはHoloLens以外にもいわゆるスマートグラスと呼ばれる眼鏡型デバイスがあります。先日はグーグルグラスが業務用モデルとしてリニューアルし、GEやボーイングなどの複数の企業が同デバイスを業務に取り入れています。

こうしたMRデバイスやスマートグラスなどのAR機能は製造だけでなく、建築や医療などの様々な分野において活用が見込まれています。

(参考)
Next Reality / Microsoft & Ford Demonstrate AR’s Potential for Innovation in Enterprises(英語)
https://next.reality.news/news/microsoft-ford-demonstrate-ars-potential-for-innovation-enterprises-0180265/

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