消防士用ARヘルメット 毒性センサーやサーマルカメラの情報を表示して迅速な救命へ

現実空間に3Dモデルを重ねて見ることができるARやMRは、ゲームや、バーチャルデスクトップといったアプリケーションで使われています。Qwake Tech社はエンタープライズ向けのシステムとして、消防士が火災に対処する際に煙のこもった部屋などでの視界を確保するためのARヘルメットシステムを発表しました。

煙のこもった部屋でも視界を確保して消防士をサポートする「C-THRU ARシステム」

Qwake Technologies社が開発しているARヘルメットは「C-THRU ARシステム」と呼ばれ、NVIDIA社のTegraモバイルプロセッサーを搭載しています。消防士がARヘルメットを被ると、視界の前に配置された透明なディスプレイを介してリアルタイムに部屋のナビゲーションが可能になります。これにより、消防士は煙の影響を受けずに部屋の視界を確保できます。

サーマルカメラなどの情報を現実に重畳して表示

消防士が既に現場で使用している生体センサーや空気中の毒性を測るセンサーに加えて、サーマルカメラを組み合わせ表示することで、刻一刻と変化する火災状況がより正確に把握でき、緊急事態に対応する最善の方法を決めることができます。また、視覚神経科学の知見から、視界を確保することで方向感覚の喪失や視野狭窄に陥るのを防ぎ、消防士が素早く決断できるとしています。

Qwake Technologies社はさらに物体認識や気流解析などの新機能を追加して、火災に対処するためにさらに価値のあるシステムにしようとしています。

現在、開発チームは消防隊員と協力して、C-THRUシステムの発展の可能性を検討しています。また、既に多くの米国の消防機関を含む諮問機関と協力しています。

https://www.youtube.com/watch?v=bPZ88rry22M

(参考)
Qwake Tech’s AR helmet will help firefighters save lives – (英語)
https://www.wareable.com/ar/qwake-tech-ar-helmet-help-firefighters-save-lives-4722

この記事を書いた人

  • あつぽん

    日本でMRシステムの開発に携わった後アメリカへ渡り、VR/MRシステムを企業へ導入するための検討・開発に従事。現在は日本在住。

    人間の能力そのものを拡張させるテクノロジー「ヒューマンオーグメンテーション」のコンセプトに惹かれ、その界隈の動向に強い関心を持っています。その中で実用化フェーズにあるVR/MRの盛り上がりをより広い範囲へわかりやすく伝えていきたいと思っています。

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