VR映像分野の先導的クリエイターであるカナダの映像スタジオ「Felix&Paul」により制作された2つのVR映像作品、『Inside Impact: East Africa』と『Inside the Box of Kurios』がこの度、アメリカのデイタイム・エミー賞にノミネートされました。
デイタイム・エミー賞とはエミー賞の主要カテゴリーのひとつで、全米テレビ芸術科学アカデミーにより、主に優れたアメリカの昼間番組のスタッフや俳優に表彰される賞です。今回このエミー賞にノミネートされたFelix&Paulの作品は、以下の2つ。
8分間のフィルムである「Inside Impact: East Africa」は、2015年のクリントン大統領と娘のチェルシー・クリントンらの東アフリカへの旅行を追体験できるVR映像作品です。近代的なダウンタウンであるナイロビから、アフリカ最大のスラムであるキベラまでの旅の中での現地の人との交流やアクションを描いており、東アフリカの現代的な現実を体験できるものとなっています。
「Inside the Box of Kurios」は、有名なエンターテイメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」と共同で制作した10分間のVR映像作品です。臨場感溢れるシルク・ドゥ・ソレイユの演目を360度の視点で、VR内で楽しむことができます。
これらの作品がノミネートしたことに対しFelix&Paulは、「VRシネマは進化した新たな芸術の形であり、理解してくれた全米テレビ芸術科学アカデミーにとても感謝している」と述べています。
なおこれらの映像作品は、Oculus RiftやGear VRのOculus Homeから無料で視聴することができます。
(参考)
VR Filmmakers Felix & Paul Nominated for 2 Daytime Emmys(英語)
http://www.roadtovr.com/vr-filmmakers-felix-paul-nominated-for-2-daytime-emmys/