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業界動向 2020.05.01

フェイスブックの決算は、VRが広告外収益を牽引している

4月29日(太平洋時間)、フェイスブックの2020年第一四半期決算説明会が行われました。説明会の内容によると、広告以外の収入が前年同時期の80%増となる2億9,700万ドル(約316億8,600万円)を達成。主にOculus製品が収益に貢献したとのことです。

広告以外の収入が大幅増、研究開発費も40%の増加

広告以外の収益が増加したことについて、フェイスブックのCFOであるDavid Wehner氏は主にOculus製品の販売が牽引したと強調。また、2019年5月にOculus Questを発売したことにあらためて触れ、同製品がその後も売れ行き好調であることを示唆しています。

またWehner氏は、同社の研究開発費が前年比で40%増加したと報告。その増加は主に主要製品のへの投資と、AR/VRを中心としたイノベーションへの取り組みによるものだと述べています。

一方、フェイスブックCEOのマーク・ザッカーバーグ氏は説明会参加者からの質問に答え、Oculus Questについて以下のように語っています。

新型コロナウイルスで人々が外出できなくなっていますが、Oculus Questにせよ他のソフトウェアにせよ、私たちが作っている「物理的に一緒にいられなくても存在感を感じることができる」製品の使用率は大きく増加しています。

新型コロナウイルスの流行がVRやARのトレンドを加速させる可能性はありますが、長期的にどうなるかはわかりません。しかし、Oculus Questの販売動向にはとても満足していますし、もっと多くの製品を作ることができればと思っています。

Questの在庫は復活の兆し、Rift Sは品薄が続く

その人気の高さから、Oculus Quest(およびOculus Rift S)は昨年末のホリデーシーズン以降品薄状態が続いていましたが、新型コロナウイルスの流行により今年2月以降はさらに入手が難しくなっています。米メディアRoad to VRの調査によると、Oculus Questの在庫は今週に入ってやや復活したが、Oculus Rift Sについてはいまだに在庫切れが続いているようだとしています。

(参考)Road to VR
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