Home » 目の動きでアバターはより人間らしく 視線追跡を利用したソーシャルVR


テック 2017.02.28

目の動きでアバターはより人間らしく 視線追跡を利用したソーシャルVR

アイトラッキング技術のトビー・テクノロジーはGDC(ゲームデベロッパーズカンファレンス)向けに作成した、ソーシャルVRのデモを公開しました。ソーシャルVRとは、VRでユーザーと交流したり、ゲームやイベントが楽しめるものです。

目の動きが親しみを生む

視線の検出に使用されるアイトラッキング技術は、より高解像度でリアル寄りのVRを作る際に非常に重要な役割を果たしますが、VRの要素の中の人間的な側面にも重要な意味を持っています。

ソーシャルVRは、インターネットを介した社会的交流に大きな力をもたらすものとして期待されています。Facebookは、最近VRにおけるチャットがとても効果的であり、ソーシャルメディアの将来にどれだけ大きな影響を及ぼすかというデモンストレーションを展示しました。しかし、そのデモでは、アバターの口の動きとOculus Touchでキャプチャされた手の動きがとても良く馴染んでいたにも関わらず、目を動かないアバターには何か作り物のような感覚があります。

一方、今回公開されたデモでは、HTC Viveにアイトラッキング技術を利用したアバターと利用しないアバターの動きが比較され、アイトラッキング技術を利用することでアバターにより親しみが持てるようになることが示されています。

スウェーデンの企業であるトビー社は、2001年の創業以来さまざまな視点から視点検出ハードウェアを制作しており、その技術をVRに転用するために50万ドルの資金調達を行うことを発表しています。

動画URL
https://streamable.com/iomnj

本技術のデモは2月27日よりサンフランシスコで開催されているGDCにて公開予定です。

(参考)
Watch: Tobii Tease Unnervingly Effective Vive Eye-Tracked VR Demo Ahead of GDC(英語)
http://www.roadtovr.com/watch-tobii-tease-unnervingly-effective-vive-eye-tracked-vr-demo-ahead-gdc/

※Mogura VR は、Road to VRとパートナーシップを結んでいます。


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード