盛り上がっている国は?ヨーロッパのVR業界図(2017年上旬版)公開

アメリカのVR/AR投資ファンドであるThe Venture Reality Fund(The VR Fund)がVR関連企業を中心に、ヨーロッパのVR産業動向を俯瞰できる業界地図を公開しました。掲載基準に達する企業数が増加し、資金調達の多い分野など盛り上がりに関する情報も明らかになっています。

掲載企業数は57%増加、新しく広告分野が追加

この業界地図はフランスのVR/WebVRコンサルティング/開発会社であるLucidWebと提携して作成されたものです。今回の調査でのVR企業は、イギリスの46社とフランスの29社に次いで、スウェーデンが19社となっており、15社であるドイツを抜いた結果となっています。

2月の最初の報告書ではヨーロッパで稼働するVRスタートアップ約300社が発表されていましたが、今回の報告書では、487社とVRに関与する企業の数が増加していることを示しています。全体としてヨーロッパのVR業界地図に掲載された企業数は2016年から57%増加しました。

業界地図にはインフラストラクチャ、ツール、プラットフォーム、およびアプリケーションを作成しているVR企業が含まれています。今回の調査では、エンタープライズ関連のVR技術への投資は増加していたものの、医療や教育などの分野では依然として停滞していたことが分かりました。また、以前までにはなかった広告分野という新しいカテゴリが追加されています。

ビデオゲーム分野の激しい競争

ヨーロッパでのVR普及に最も貢献した分野としては、ゲームが挙げられています。現在、ヨーロッパのVR業界でも最も競争の激しい分野となっており、VRゲームに関係する企業の数が55%増加しています。

最も多く資金調達を行った分野は?

ユーザーインプットは、脳や身体、目、足を使ったVRとの相互作用に焦点を当てており、最も急速に成長しているようです。5月には、超音波で操作する空中触覚フィードバックなどを開発しているイギリスの「Ultrahaptics」が2,300万ドルの資金調達をしました。

資金調達を最も多く行ったのは3Dツール分野です。この分野には、5月にソフトバンクから5億ドルの資金を調達した、オンライン上で作業が可能な、クラウドベースの3Dグラフィック製作のプラットフォーム「SpatialOS」を手がけているイギリスの「Improbable」が含まれています。

調査を行ったLucidWebの共同設立者兼CEOであるLeen Segers氏は次のように述べています。
「VR業界はヨーロッパでも、イギリスとフランスの次に拡大しているスウェーデンは、業界全体でトップを走るベンチャーの数に追いついています。 分野としては、前回と同様に、ユーザーインプット、3Dツール、エンタープライズアプリケーションに重点を置く企業が急速に増えています。さらに、これらのスタートアップは容易に資本にアクセスできる状況にあると言えるでしょう。成熟した企業はFacebookやMicrosoft、Starbreezeなどの大企業に買収されたりする可能性が高い。」とのことです。

The VR Fundが制作したヨーロッパVR業界地図は同社サイトにて見ることができます。

(参考)
The VR Fund Releases Report On European VR Landscape/VRfocus(英語)
https://www.vrfocus.com/2017/08/the-vr-fund-releases-report-on-european-vr-landscape/

この記事を書いた人

  • VRやAR、画像処理、ロボットビジョンについて研究している学生。VR、ARコンテンツに触れるだけではなく、自分でコンテンツを制作しVR、ARの面白さ、楽しさを広める活動をしている。

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