サムスン(Samsung)社製ヘッドホン『Entrim 4D』は、VRHMDと併用することで、まるで4Dモーションチェアに座っているかのような体験を可能すると期待されています。
https://www.youtube.com/watch?v=yZ_G_zbObWU
『Entrim 4D』は、音楽祭・映画祭・インタラクティブフェスティバルなどを組み合わせた大規模イベント「South by Southwest festival」にて披露されました。
このヘッドホンにはGVS(ガルバニック前庭刺激)と呼ばれる技術が使われています。GVSとはヒトの内耳に微弱な電気信号を流し込むことで内耳のバランスを調整し、乗り物酔いなどを解消するというもの。
『Entrim 4D』はこの技術を利用して、VRHMDを使用中にヒトの内耳をだますことで“方向のずれ” を感じさせ、動きの方向と速度を使用者に感じさせることができます。そのため、例えばVR内でジェットコースターに乗っている際には4Dシアターの座席に座っているかのような感覚を味わうことができます。
『Entrim 4D』はまだ開発中であり、リリースされるか現在は不明だとのことですが、人々のVR体験をさらに飛躍させるためにも、今後の発展が非常に期待される技術と言えるでしょう。
(参考)
Samsung’s Entrim Headphones Zap Away Simulator Sickness(英語)
http://uploadvr.com/samsung-entrim-headphones/
Samsung to Unveil Hum On!, Waffle and Entrim 4D Experimental C-Lab Projects at SXSW 2016(英語)
https://news.samsung.com/global/samsung-to-unveil-hum-on-waffle-and-entrim-4d-experimental-c-lab-projects-at-sxsw-2016