サンフランシスコの「Emergent VR」はスマホで360度撮影と共有を行うプラットフォーム構築を目指しています。10月15日、彼らは220万ドル(約2.6億円)の資金調達を行うことを明らかにしました。
Emergent VRは、iPhoneやAndroidのスマートフォンを使い撮影された360度体験をSNS上で共有できるプラットフォーム「Mobius」(コードネーム)を構築しようとしています。このMobiusのソフトウェアを使えば、スマートフォンをVRカメラとして使うことができるとのこと。いわゆるパノラマ撮影と同じような仕組みで撮影されたものを貼り合わせるとのことですが、6K相当の解像度の360度静止画を撮影することが可能とのことです。
撮影には2分程度かかり、スマホ内部で2,3分の処理が行われるとのこと。
開発チームを率いいる共同創業者のピーター氏とクリス・ウィーラー氏はドリームワークス・アニメーションで「カンフー・パンダ」などの制作に携わっていました。彼らはCondition Oneという360度動画のスタートアップも立ち上げており、PC向けにZero Point、Gear VR向けにConditon Oneという同名のタイトルも配信しています。
https://vimeo.com/86717334
どのような形になるのか詳細は不明ですが、360度静止画にシームレスな動画を追加することも可能になるとのこと。今回の出資元を見ると、グーグル傘下のGoogle VenturesやVRへの投資に積極的なRothenberg Ventures、Accel Partnersが名を連ねています。既にGoogleストリートビューではパノラマ撮影した360度静止画の共有が可能になっていますが、今後Mobiusを使ったサービスがどのような進化を遂げていくのか注目したいところです。
(参考)
Emergent VR Raises $2.2 Million To Build The First Mobile Experience Sharing Platform
http://www.emergentvr.com/emergentvr-raises-2-2-million-for-mobile-experience-sharing-platform
UploadVR / Emergent VR raises $2.2m for consumer content capture solution
http://uploadvr.com/emergent-vr-raises-2-2m-for-consumer-content-capture-solution/