VR制作ソフトウェア「SYMMETRY(シンメトリー)」を開発するDVERSE Inc.(以下、ディヴァース。本社米国デラウェア州)は、Convertible Note(日本における転換社債型新株予約権付社債に相当)による103.9万ドル(約1.1億円)の資金調達を実施したことを発表しました。
Convertible Noteは、特にシリコンバレーのスタートアップへの投資でよく用いられる手法。大まかに言えばスタートアップが成長した際には、投資家が社債を株式に転換できるというものです。
今回のディヴァースへの投資に参加をしたのは、500 Startups Japan、Colopl VR Fund、KLab Venture Partners、アドウェイズ、ウィルグループインキュベートファンド、スローガン、そしてエンジェル投資家の川田尚吾氏(DeNA共同創業者)です。
昨年2015年7月にBonAngels Venture Partners Inc.とViling Venture Partnersから投資を受けて以来、2度目の資金調達となります。
ディヴァースは、VR空間内で直感的な操作で簡単にVRコンテンツをリアルタイムで制作することができるソフトウェア「SYMMETRY(シンメトリー)」を開発しています。また「SYMMETRY」は、3DCADデータと3DモデルファイルをVR空間内に読み込んで、編集やシミュレーションを行うことなども可能です。
・「SYMMETRY」のプロモーション動画(※VR Speed Level Designは当時の仮名)
最初のターゲットは建築や土木分野向けに提供することを目指すとし、今回の調達により開発体制の強化を図っていくと発表しています。今後「SYMMETRY」の活用が、どのような分野にまで広がるのか期待したいところです。
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(参考)
ディヴァース HP
http://dverse.me/
SYMMETRY 公式サイト(英語)
http://symmetryvr.com/