東京・スカイツリーの横にある東京ソラマチでは、2月20日~4月14日までバンダイナムコエンターテインメントProject i Canによる「映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険」公開記念特別企画『ドラえもんVR「どこでもドア」』の体験会が開催されています。
『ドラえもんVR「どこでもドア」』はドラえもん秘密道具の一つ、あの「どこでもドア」をVRで体験できるというもの。子供の頃誰もが憧れた、ドアを開ければ違う場所に行ける夢のアイテムはどのように再現されたのでしょうか。
人通りの多い場所に突如出現した体験コーナー
体験場所は海外からの観光客も多く訪れる東京ソラマチの3階、エレベーターを上がってすぐ、見慣れたピンクのドアが目に飛び込んできます。
東京ソラマチのフロアの一角にのび太の部屋が再現され、どこでもドアが置かれています。
体験人数は1人か2人。2人で体験すると、VR内ではお互いがアバターになって同時に遊べます。
バックパック型のPCを背負い、VRヘッドマウントディスプレイを被ると、板に絵が描かれていただけのび太の部屋が一変、アニメの中ののび太の部屋の中へ。ヘッドホンからはセミの声。現実はまだ2月ですが、一瞬にして、劇場版ドラえもんの世界に入り込んだ気分です。
スタッフの声に従い、自分の手が見えるか確認します。半透明なぷっくりした手袋のような手が現実の手と同じように動いています、足元にはおいしそうなどら焼きが。つかもうとするとスタッフより「ドラえもんのどら焼きなので食べないでねー」と声がかかります。
いよいよどこでもドアを開けて別世界へ…!
机を見ると今までアニメでごまんと見たことのある、引き出しが。ガタガタ震えたかと思うと、中からドラえもんがあらわれました。
筆者が右や左に動いても、じっとこちらを見つめてくれます。
「ちょっとでかけてくるからどこでもドアを体験してて」と言い残しドラえもんはタイムマシンで去っていきました。
どこでもドアに近づき、ドアノブを手でつかみ押し開けると、その先は冷たい強風が吹きつける南極でした。
後ろを振り向けば、のび太の部屋。前を向けば南極。ドアを回り込んだ裏は南極。ドアを閉めると、どこでもドアが霜で凍り付いています。
ちょうど崖の上に出たため突端から下を覗き込んでいると、ピシッピシッと不穏な音が。ちょっとしたハプニングに見舞われて急いで部屋に戻ります。
ドアからのび太の部屋へ。次の行く先は、走っている電車の屋根の上です。
ドアを通って屋根の上に立つと、足には電車の振動が伝わり、耳には轟音。顔に当たる風も本当に電車の上にいるようです。トンネルが迫り、中に入ると火花を散らしながら猛スピードで駆け抜け迫力があります。立っていても天井には当たりませんが、しゃがんだ方が映画の登場人物になったようで臨場感があります。
ドラえもんがでてきた引き出しは、ご存知の通りタイムマシンの入り口です。部屋を歩いて引き出しを開けてみると…。今はドラえもんが乗っているのでタイムマシンはありません。見慣れたゆがんだ時計が浮かぶ青い空間が見えます。おもわず頭を突っ込んでみました。不思議なことに机の底に頭が当たることがなく、夢が叶った気分です。
部屋の窓を開けることはできませんが、近づいて外を覗くと、のび太がいつも見ている街並みが見えます。窓の外に行けなくとも、この先にスネ夫やジャイアンやしずかちゃんが住んでいると思うと、ドキドキします。
最後は今度の新作映画の衣装、毛皮のフードをつけて映画の宣伝看板を持ったドラえもんが戻ってきて映画を見に来てねー、とメッセージを話してくれて体験は終了します。
楽しみ方
2人で体験するときに
2人で体験すると、お互いの行動を見られることが面白いです。ドアから恐る恐る出るところや、どら焼きをとろうとしたり、ドラえもんを撫でようとしたり、童心に返るとみんな同じような動きになるものですね。
気を付けたい点としては、相手の位置が場所によって現実とややずれてVR内で表示されるため、近づくときは注意が必要です。お互いゆっくり動くといいかもしれません。
お互いの声もマイクで聞こえてますが、音が小さい場合、口元のマイクが離れてることがあるので位置の調整をおすすめします。
ぜひハイタッチ!
そしてぜひオススメなのが、2人でハイタッチ。2人でプレイできるVRコンテンツではVR内でハイタッチをすると、一体感があって楽しいので、今回もハイタッチをしてみました。
手の暖かさや弾力が感じられます。現実ではない場所にいるのに、相手を感じられる不思議な感覚が体験できるので2人でプレイする場合に試してみてはいかがでしょうか。
1人プレイの場合
のび太の部屋は狭いですが、1人プレイの場合は相手にぶつかる心配もないため、気にせず自由に動けます。ドラえもんを独り占めして、思いのままにのび太の部屋を堪能しましょう。
ドラえもんを知っている人なら懐かしさがこみ上げる
今回の『ドラえもんVR』は、お台場の「VR ZONE」などバンダイナムコエンターテイメントのVR制作チーム「Project i Can」が今まで得てきた知見によって、導入部からVR内まで映像、音、振動が合わさった没入感の高いコンテンツです。
体験してみれば子供のころ憧れたであろうドラえもんの世界にいる感覚が思っていた以上に得られ、いつまでもここに居たいと感じてしまう体験でした。どら焼きを掴んだり、ドラえもんには触ることができなかったので、触れるとさらに良かったかもしれません。
体験には予約が必須です。現在すでに予約できる期間は埋まっていますが、キャンセル待ちや、1日経つと1ヶ月後の予約が可能になるためこまめにチェックが必要です。
予約サイト https://www.doraeiga-vr.com/reserve/03_regist.html
(参考)http://www.dcexpo.jp/archives/2014/5967.html
©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK2017
©BANDAI NAMCO Entertainmment Inc.
イベント概要
名称 | 『ドラえもんVR「どこでもドア」』 |
期 間 | 2月20日(月)~4月14日(金) ※毎週火曜日および3月18日(土)~3月20日(月・祝)を除く |
時 間 | 平日14:00~20:45、土日祝11:00~20:45 ※完全予約制 |
場 所 | 東京ソラマチ3階 イーストヤード 特設会場 |
備 考 | 13歳未満の方は体験できません。 |
WEBサイト | http://doraeiga-vr.com/ |