今回紹介するのは大工道具でゾンビを撃退するシューティングゲーム『Dead End Alley』です。
ゾンビやモンスターを迎え撃つGear VR向けのゲームは『Deadhead』や『MortalBlitz VR』がありますが、この『Dead End Alley』は非常にシンプルです。路地裏が舞台ということで道幅は狭く、ゾンビが向かってくるのは前からだけで、装備もチェーンソーとくぎ打ち機しかありません。ゾンビを倒すと得点が入るのですがそのハイスコアを競うランキングもなく、武器の強化要素などもないシンプルなシステムになっています。
ゲームを開始すると奥からゾンビが続々とやってきます。視点操作で照準を動かし、タッチパッドをタップすることでくぎを撃つことができます。一方タッチパッドで指を滑らせ、スライド操作をすることでチェーンソーで近距離攻撃ができます。くぎ打ち機には弾数制限が、チェーンソーにも使用時間制限があるため使いどころが重要になります。
一定時間生き残るとボスが出現します。ボスとはいえ通常のゾンビよりも少し体力がある程度なのであまり強くはありません。ボスを倒してもポイントが多めにもらえるだけで、アイテムが出たり次のステージに行くといったこともありません。
時間経過で通行人が出現します。通行人が立ち去るまで守り切れれば弾薬や回復アイテムが手に入ります。しかし通行人の向こうからゾンビがやってくるのでこちらの攻撃を当てないように守り切るのは困難を極めます。
プレイして感じた印象は、本当に最小限の要素だけで作られたゾンビゲームという事でした。しかもゾンビが来るのが前からだけなので振り返る要素はなく、VRを活かしている感覚もあまりありません。
プレイして気になったのは操作性の悪さと通行人の守りにくさです。チェーンソーを使おうとして弾数制限のあるくぎ打ち機を撃ってしまうのは流石に笑えないです。タップ操作とスライド操作が干渉するのは宿命なので、装備変更が出来ればいいのですが…。また通行人の向こう側からゾンビが来るため、ゾンビを撃ったくぎが通行人に当たることがあります。というか通行人に当てずにゾンビにくぎを打つのが不可能に近い状況が続きます。
なお、iOS版とGoogleStoreでもVR版ではない通常のスマホゲームとして配布されていますが、こちらは無料です。内容もほとんど変わりません。
<ソフトウェア情報>
「Dead End Alley」
【メーカー】Cry Havoc Games
【開発者】Cry Havoc Games
【対応ハードウェア】Gear VR
【価格】 1.99ドル
【操作】タッチパッド
【リリース日】2016年1月21日
【入手方法】Oculus Storeよりダウンロード
【言語】英語(ゲームプレイには問題ない)
<Mogura VR的評価>
【オススメ度】★☆☆☆☆(迫力もなくゲームとしてもお勧めできない)
【快適さ】★★★★★
【操作性】★★★☆☆(チェーンソーを使っていてくぎ打ち機を誤射する事が多々ある)