Googleが準備中のスマホVR向けプラットフォームDaydreamについて、2017年までは、一部の限定された開発者だけがアプリを公開できるようになることが明らかになりました。
「Daydream Access Program」(DAP)への申込と審査
Googleは、Daydream向けのアプリを公開するために「Daydream Access Program」(DAP)というプログラムを設けています。
このプログラムは「Daydream Access Program」と呼ばれています。秋のDaydreamスタート時以降、Google Play Storeにアプリを並べたい開発者は、申込の後、審査を経ることとなります。申込フォームでは企業情報などの基本的な情報、アプリの簡単な説明のほか、他のプラットフォームへの展開についての設問があります。
通過をすると、公開に向けたフィードバックを得られたり、デベロッパーツールやGoogleのDaydreamチームとのコミュニケーションをとることができるようになります。
なお、審査基準は不明です。
DAPへの申込はこちらから。
整うDaydream向けアプリ開発環境
Daydreamは2016年秋よりスタートする高品質なスマホVRプラットフォームです。5月の発表時には、さまざまな動画サービス、ゲームスタジオなどが参加することが明らかとなっていました。
UnityやUunreal Engine 4といったゲームエンジンがDaydreamに対応し、開発者がDaydream向けアプリを開発しやすい環境が整ってきています。
通常のAndroidスマホ向けアプリの公開に関しては、こうした制度を設けず、開発者がアプリの公開を申し込むことができます。グーグルのスマホVR向けデバイスCardboard用のアプリも同様です。
しかし、このDAPにより、グーグルは2016秋のDaydreamスタート時から公開されるアプリを出せるのは、申込と審査を経た一部の開発者に限定することになります。
グーグルはDAPの理由を明らかにはしていませんが、「高品質」をうたうDaydreamのVR体験であるだけに、公開当初は質の高い厳選された体験を載せたい、という意図があると推測されます。
グーグルは、広く開発者がDaydream向けアプリを申請できるようになるのは、2017年の早いうちとしています。
(参考)
https://developers.google.com/vr/daydream/daydream-access-program