仮想通貨の高騰でVR対応PCパーツが売り切れになるワケ

NVIDIA GeForce 1080シリーズやAMD RX580シリーズはVR対応PCにとって理想的なグラフィックカードですが、現在売り切れ続出のために手に入れることができない状況です。原因は仮想通貨の高騰で、仮想通貨の「マイニング」をするために、グラフィックカードが爆発的に売れたためです。

「マイニング」とは

仮想通貨でもっとも有名なのは、最近日本でも店舗導入が開始されたビットコイン(BitCoin)ですが、その他にもイーサリアム(Etherium)やジーキャッシュ(Zcash)などの銘柄が出回っています。

マイニングとは「採掘」(mining)の意味で、高性能PCを使って仮想通貨を入手することを指し、マイニングをする人を「マイナー」と呼びます。具体的には仮想通貨の承認作業をPCで計算することにより、その報酬として仮想通貨がもらえる、という仕組みです。

マイナーは専用ソフトを使って、インターネットで送られてくる暗号化された仮想通貨の取引承認情報をPCで計算し、その結果を返すことによって、報酬として仮想通貨を受け取ります。

そして、この計算をより効率的に行うにあたって重要なのがGPUで、複数のディスプレイを使ってチャートを表示するといった用途にも使われますが、グラフィックボードを複数枚差すことによって、効率的に仮想通貨を稼ぐことができると考えられています。

仮想通貨の高騰によってグラフィックカードの売り切れ続出

そのため、仮想通貨イーサリアムの価格が急激に上昇した時、効率的なマイニングのために必要なゲーミングPC向けGPUの需要も一気に高まりました。

とくにAMDグラフィックカードはマイニングに最適との評判があり、イーサリアムが上昇した時にはAmazonやNew Egg、ベストバイなどの店舗でAMDカードの売り切れが続出しました。それに続いてNVIDIAのGeForce 1050、1060、1080シリーズにも同じことが起こり、需要が供給をはるかに上回りました。

結果として、VRやゲーム用にPCを自作したい消費者は、実店舗、オンラインに関わらずどこを見てもGeForce 1080などのゲーミングPC用GPUが売り切れているか、値段が高騰して手に入らない状態になりました。

現在、複数のGPUメーカーがマイニングに特化したGPUを開発して状況の改善に取り組んでいますが、依然として供給が需要に追いつかない状態であり、またマイニング用GPUはVRやゲームには不向きであるため、消費者はVR対応GPUの再入荷を待たざるを得ない状況です。

(参考)
VRFocus/ CryptoCurrency Miners Causing VR-Ready Graphics Card Shortage(英語)
https://www.vrfocus.com/2017/07/cryptocurrency-miners-causing-vr-ready-graphics-card-shortage/

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