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活用事例 2016.07.06

コロプラVRファンド、投資先8社が明らかに

コロプラの100%子会社であるコロプラネクストは、コロプラと最大5,000万ドルを出資し設立した世界最大級のVRファンド「コロプラネクスト2号ファンド投資事業組合(以下「Colopl VR Fund」)」のポートフォリオを公開しました。

コロプラ VR ファンド

今回「Colopl VR Fund」のHPで公開された投資先は全部で8社。ヘッドマウントディスプレイを開発するメーカーから、エンターテインメントコンテンツ、プラットフォーム、法人向けVRサービスを提供するなど、幅広い分野の国内外VRスタートアップとなります。

Colopl VR Fund_正

各投資先8社の概要は、以下の通りです。

DVERSE Inc.

DVERSE Inc.(ディヴァース・インク)は、VR上で3Dモデルを直感的に構築できる『SYMMETRY』を開発するスタートアップです。ディヴァース・インクの本社は米国にありますが、開発は国内の事務所を中心に行われています。

コロプラ VR ファンド

『SYMMETRY』は、CADデータをインポートすることができるなど、建築向けに最適化されたVRサービスというのが特徴です。2016年6月に「Colopl VR Fund」を含む複数の企業、個人投資家から103.9万ドル(約1.1億円)の資金調達を行ったことを発表しています。

The Rogue Initiative

The Rogue InitiativeはVRによる映画やテレビのコンテンツを製作するスタジオです。設立メンバーはハリウッドのベテランが多く、ピクサー、ディズニー、ドリームワークス・アニメーション、ソニー・ピクチャーズなどの出身者が名を連ねています。

コロプラ VR ファンド

さらに同社の戦略アドバイザーには、代表作に『アルマゲドン』『トランスフォーマー』を持ち、ハリウッドでも有数のヒットメーカーであるマイケル・ベイ監督が就任しています。また現在、マイケル・ベイ監督と共同でVR作品を制作していることも明らかにされています。

Immersv, Inc.

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Immersv, Inc.はモバイルVRアプリの流通プラットフォーム事業を行っている米スタートアップです。またVR向けの広告事業も行っています。

Limitless Ltd

Limitless LtdはVRコンテンツキャラクターの制作ツール「The Limitless VR Creative Environment」を提供しています。「The Limitless VR Creative Environment」では、プレーヤーと音声入力によるインタラクティブなコミュニケーションが行うことが可能などの特徴を有しています。

同社の設立者は、ピクサーと「Halo」シリーズを開発するバンジーの出身者です。

Innerspace VR

Innerspace VRはVRゲームとVR映画を制作するスタジオです。Gear VR向けに配信されている朝鮮半島の国境を題材にしたVRドキュメンタリー『DMZ』はカンヌ国際映画祭の見本市「カンヌ・フィルム・マーケット」のNEXT Pavilionに出展されています。

https://vimeo.com/133586828

SPACES

コロプラ VR ファンド

SPACESはVR/MRコンテンツ制作を行う企業で、ドリームワークス出身のShiraz Akmal氏がCEOを務めています。マイクロソフトが開発するMRデバイス「HoloLens」向けのMRコンテンツ制作の実績も有しています。

Fishbowl VR

Fishbowl VRはVRコンテンツの事前テスト、調査結果によるコンサルティングサービスを展開しています。

コロプラ VR ファンド

同社のサービスには400人以上のVRテスターが登録しているとしています。

FOVE, Inc.

FOVE, Inc.は、視線追跡機能を持つVRヘッドマウントディスプレイ「FOVE」を開発する日本のスタートアップです。

コロプラ VR ファンド

2016年6月には「Colopl VR Fund」や「鴻海(ホンハイ)ベンチャーキャピタルファンド“2020”」、「Samsung Venture Investment」から総額1,100万ドル(約12.3億円)を調達するなど、これまでに多額の投資を受けています。

また、日韓のネットカフェに「FOVE」を提供する計画など(最大7,000店舗を予定)の積極的な取組みで、ヘッドマウントディスプレイの一般発売前にも関わらず大きな注目を集めています。

VRに関連する全ての分野に投資を続けていく

コロプラネクストは、ゲーム・360度動画といったVRコンテンツや開発ツール、配信プラットフォーム、ヘッドマウントディスプレイ、インプットデバイスなど、VRに関連する全てのハードウェア/ソフトウェアの分野に、今後も積極的に投資するとしています。

また、プレスリリースでは「コロプラグループは一丸となってVR業界を盛り上げ、世界中の人びとの日常がより楽しく、より素晴らしくなる未来の実現に向けて邁進してまいります。」とグループとしてVRに取り組む姿勢を表したコメントを発表しています。

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