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テック 2016.06.24

Cluster.と360度カメラを使いリアルイベントにVRから参加できる時代に

6月23日VR空間上でバーチャル集会を楽しめるアプリ「cluster.」にてVRアトラクション・コンテンツを制作している「株式会社ハシラス」の常設ショールームのVR開所式が行われました。

アクセスするとVR空間内のホールの前方に大スクリーンとTwitterのハッシュタグのタイムライン、そして登壇できる舞台があります。このVR空間内では、基本的にマイクはOFFですが、壇上に移動したときのみONになり、参加している人に向かってのスピーチが可能になります。

ハシラス社の安藤晃弘代表による挨拶の後に行われたハシラスメンバーの挨拶ではリアルの開所式さながらに複数の人が壇上に上がる光景が見られました。過去に行われたイベントでは一人がステージに上ってスライドを使って喋るというライトニングトーク形式だったため今までとは違った光景になっていました。

クラスター ハシラス

Cluster.の新機能「全天球静止画の共有」

ハシラス開所式に合わせて実装されたCluster.の新機能で、THETAなどで撮影された全天球画像をCluster.の空間に貼り付けて参加している人全員で共有するといったことが出来るようになりました。

今回はVR内覧会という形でハシラスのショールームの少し手前から近づいていって中に入るというGoogleストリートビューのような移動方式でした。実装初回ということもあり通常のステージから全天球画像へ移行した際に多くの人がぐるぐると周りを見回すような動作をしていました。

クラスター ハシラス

クラスター ハシラス

Cluster.CEOの加藤直人氏によると「今までのCluster.はバーチャル空間に集まれると言ってもやっていることは現実世界でやっていることと変わらない。今回は、絶対にバーチャル空間上でしかやれないことをやりたかった」とのことで今回の機能追加はそれに叶った形になったのではないでしょうか。

今までの全天球画像というのはスマートフォンやモニターの画面上で動かして見たり、CardBoardやGearVRといった機器を使って一人で見るのが主流でしたが
Cluster.の全天球静止画の共有機能追加により一度に何十、何百といった人数に全天球画像を同時に見せることができるようになりました。

今後、リアルイベントをVRで体験する事例が増えることに期待です。

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