ウェブのUIは3Dへ VR用ブラウザ「Chrome VR」が準備中

ウェブサイトを閲覧する際に使用するブラウザ。Google Chrome、Firefoxなどさまざまなブラウザがありますが、いずれも平面にウェブサイトの情報を表示するものです。

グーグルは、VR空間でウェブサイトを見るVR用ブラウザを開発中です。この情報は、11月1日からサンフランシスコで開催されたVirtual Reality Strategy Conferenceで同社のエンジニアが明らかにしました。

WebVRに関する講演の中で、GoogleのWebVR担当UXデザイナー、ジョシュ・カーペンター氏は、近い将来VRでウェブサイトを見ることができるようになると言及。グーグルが11月10日からスタートさせるVRプラットフォームDaydream向けに、VR用ブラウザを準備中とのことを明らかにしました。

ウェブ上で3Dお絵描きを可能にする『a-painter』

これまでWebVRはウェブサイトに360度のコンテンツを埋め込みを中心に活用されてきました。今回カーペンター氏が紹介したのはFirefoxを提供しているMozillaのチームが開発しているAPI「A-Frame」。カーペンター氏は、A-Frameでできることがさらに増えているとし、『a-painter』というVRお絵描きをWebVRで可能にしたHTC Vive向けの『Tilt Brush』のようなコンテンツを紹介しました。

HTC Viveを使用し、手に持ったコントローラーで空間にお絵描きができます。(ブラウザはGoogle Chormeの実験版Chromiumが必要)

Chrome VR

A-Frameの開発を進めるMoz VRのチームメンバーが3週間で実装したとのこと。描いた絵の共有もアドレスを指定することで簡単に行えるとしています。

Chrome VR

また、先日はVR内でのハイパーリンクが可能になりました。

VRに最適なブラウザをDaydream向けに準備中

さらにカーペンター氏は、ウェブサイトそのものをVRで閲覧できるようにするUIを紹介しました。11月10日からスタートするVRプラットフォームDaydream向けに「Chrome VR」として実装予定とのこと。

360度のコンテンツを背景にサイトが浮かんでいるだけでなく、ボタンがパネルの用に展開したり、メニューが立体的に現れるなど、ウェブサイトを3D空間に再配置して表現しています。

起こりつつある「ウェブ」のUIの進化

カーペンター氏は、この「Chrome VR」を2017年第1四半期に公開するとしています。

ウェブサイトをVRで見る取組は形こそ違えど、サムスンのGear VR向けブラウザ、OculusのVR専用ブラウザCarmelなど徐々に現れつつあります。OculusはReact VRという枠組みも発表しています。PC、スマホ向けのブラウザを既に世界的に展開し高いシェアを誇るMozilla、そしてグーグルはVRでもいち早くブラウザを展開。マイクロソフトもEdgeのWebVR対応を表明しています。

我々が日々インターネットを見る際に必ず使用するブラウザ。2Dで見ていたものをVR空間で3Dで見るようになることで、大きくその姿が変わろうとしています。

この記事を書いた人

  • KFtb1VIM

    慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、環境省に入省。環境白書の作成等に携わる。ECベンチャー勤務を経て、現Mogura VR編集長、株式会社Mogura代表取締役社長。
    現実を進化させることができるVRに無限の可能性を感じ、身も心も捧げている。これまでに体験したVRコンテンツは展示、配信合わせて500作品以上。現在ももちろんコンテンツを体験し続けており、VR業界の情報集約と提供、コンサルティングに強みがある。また、海外の主要なVRイベントでは必ず現地に足を運び、取材やネットワーク構築を行っている。2016年は6回渡米。

    Twitter:@tyranusii

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