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活用事例 2016.12.22

中国にて資金調達を行ったVR企業紹介 第1回

中国のVRメディア「87870.com」では、VRなどの技術を活用する企業を紹介しています。今回は、既に資金調達を行っている「睇楼科技」「思熊科技」「柔宇科技」「启赋娱乐」の4社を紹介します。

柔宇科技(Royole)

業種:VRハードウェア

投資金額:5億元(約84億円)

スポンサー:WARMSUN Holding Group

創業者:刘自鸿

柔宇科技(Royole)は背板技術の研究開発などを専門としています、同社の製品はVR対応のディスプレイ「Royole-X」です。

柔宇科技の製品はすでに全世界15ヶ国に発売されています。設備、電気回路、ソフト、デザインなどの特許が500項目に達しています。VR技術を支えてきた会社としてスポンサーに注目されています。

睇楼科技

業種:VR+不動産

投資金額:500万元(約8,500万円)

スポンサー:霍恩基金 六朝松基金

創業者:莫嵘氏

睇楼科技はVR/ARと不動産を組み合わせたサービスを開発しています。スマートフォンで「睇楼」アプリをダウンロードすると、特定な間取り図をスキャンしただけで、立体的な3D写真として出力されます。これにより全方位、多角的に物件に対する理解を深めることができるとのこと。

VRで遠距離モニタリングを行い、部屋の状態を把握することには消費者もデベロッパーもニーズがあります。伝統的な内覧方式と比べて、VR/ARでの物件プレビューに関しては消費者はまだ馴染んでいない中で、まだ時間や努力が必要です。

 

思熊科技

業種:VRゲーム

投資金額:1,000万元(約1億7,000万円)

スポンサー:北方极光

創業者:胡津维氏

思熊科技は2016年1月に成立し、VRゲームコンテンツ提供会社です。運営開始してから4か月間『SURVIVOR』、『VISION』など3つのVRゲームを開発しました。思熊科技のVRゲームはSteamとPlayStationプラットフォームに登録する予定とのことです。

中国国内のVRゲーム開発企業は増えており、思熊科技、哈视奇、狼旗などが資金調達を受けています。VRゲームは現段階での重要なVRコンテンツの一部と見られており、依然としてスポンサーが注目しています。

启赋娱乐

業種:VRゲーム

投資金額:未発表

スポンサー:咏声动漫

創業者:孙锡全

启赋娱乐はAR/AI領域におけるエンタテインメントアプリ開発を専門とする企業で、ハードウェアと繋げることで独特なゲーム体験が楽しめます。開発した製品には、ARを使った教育アプリや、ARシューティングゲームなどがあります。

中国国内のゲーム開発会社は起業したばかりの会社もあります。今後、中国国内で多くのVRゲームが生み出されることが期待されます。

(参考)

87870 VR行业投资风向标(第一期)

http://news.87870.com/xinwennr-17383.html

※Mogura VR は、87870.comとパートナーシップを結んでいます。


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