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イベント情報 2016.10.28

九州でもVRが注目!CEDEC+KYUSHU 2016取材レポート

CEDEC+KYUSHU 2016取材レポート

昨年に引き続き、CEDECの九州版とも言えるCEDEC+KYUSHU 2016」(以下CEDEC九州)が、10月22日に九州大学大橋キャンパスにて開催されました。

CEDECとは、日本最大のコンピューターエンターテインメント開発者向けカンファレンス。様々な分野から参加者が集まり、セッションを通した知見の共有や、デモの展示を行うものです。今年の「CEDEC 2016」は去る8月24日から3日間、横浜にて行われました。

2016年には様々なVRデバイスやコンテンツが登場したこと受け、CEDEC九州でもVRに関するセッション・展示が多々見られました。

特徴的だったのは、親子揃って家族で来ている方や、今までVRデバイスに触れたことがない方も多く見られたことです。会場が大学という場所であったこと、休日開催であったこと、CEDEC2016に比べて参加費が安く抑えられていることなどが影響しているのかもしれません。

本記事では、CEDEC九州の取材レポートをお届けします。

開催概要

CEDEC+KYUSHU 2016取材レポート

開催日時:2016年10月22日(土)8:00~17:00
開催場所:九州大学 大橋キャンパス
内容  :デジタルエンターテイメント技術の講演・展示ブースの設置
参加費用:一般 2,000円
     学生 500円
     団体割引(10名様以上)1名あたり 1,500円
整理券配布時間:8:00~(※先着順。無くなり次第終了)

VRに関するセッション

CEDEC+KYUSHU 2016取材レポート

VRに限らず、8月開催の「CEDEC 2016」で行われたセッションと同じ内容のものも複数ありました。一方で九州の企業を交えたセッションや外部から登壇者を呼んで行うセッションなど、独自のものも見られました。

「VR関連」と公式に銘打たれたセッションはも多くあり、Mogura VRでもその様子をレポートしています。

CEDEC+KYUSHU 2016取材レポート

“エンタメ新次元”の先陣へ! 本音で語る「VR」コンテンツ最前線(特別講演)
株式会社バンダイナムコエンターテインメント/原田 勝弘、玉置 絢、株式会社カヤック/柳澤 大輔、株式会社サイバーコネクトツー/松山 洋

(Mogura VRによる講演レポート)
「VRは空間芸術」バンナム、カヤック、CC2のクリエイターがVRを語る – Mogura VR

VR(ヴァーチャルリアリティ)が拓くミライ ~最新事例から紐解くエンターテインメントの先にあるVR~(CEDEC九州独自セッション)
株式会社野村総合研究所/鈴木 良介、凸版印刷株式会社/廣江 真、富士通デザイン株式会社/山岡 鉄也、公益財団法人福岡アジア都市研究所/中島 賢一

(Mogura VRによる講演レポート)
防災、観光、リハビリへの活用 VRは人の行動を変えるのか? – Mogura VR

展示されていたVRデバイス・コンテンツ

CEDEC+KYUSHU 2016取材レポート

VRデバイス・コンテンツの体験は整理券配布制で行われました。配布開始時間は午前8時と早朝にも関わらず、開場前から多くの人が長蛇の列を作って待っていました。

配布開始早々に1日分の整理券がなくなるブースも多く、会場は熱気に包まれていました。使用するハイエンドPCなどの機材はスポンサーである株式会社Project Whiteツクモ福岡店が貸出をしていました。

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CEDEC+KYUSHU 2016取材レポート
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CEDEC+KYUSHU 2016取材レポート
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PlayStation VRの体験は、CEDEC2016でも展示されていた、Unityによって作られたデモの展示でした。ネイティブで120fps(1秒間に120回の描画)を実現しています。(写真左)

またOculus Touchの体験はエピックゲームズによる『Robo Recall』。この作品は10月5日から3日間アメリカで行われたOculusの開発者会議で発表された新作ゲーム。アメリカでの発表時から既に人気を集め、デモ体験コーナーに長蛇の列を作っていました。OculusのハンドコントローラーTouch対応作品が、日本初上陸です。(写真右)

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CEDEC+KYUSHU 2016取材レポート
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CEDEC+KYUSHU 2016取材レポート
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株式会社デジカブースではHTC Viveの体験が可能でした。複数種類のコンテンツの中から、体験者が好きなものを選ぶというもの。選択肢は『The Lab』や『The Blu』などの人気コンテンツから、『Hop Step Sing!』というVRアイドルプロジェクトまでさまざま。

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CEDEC+KYUSHU 2016取材レポート
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CEDEC+KYUSHU 2016取材レポート
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FOVEは日本発の視線追跡技術を搭載したVRHMD「FOVE 0」の展示。展示コンテンツは9月に東京で行われた東京ゲームショウ(TGS)2016と同じものでした。(TGSでのFOVE 0体験レポート

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CEDEC+KYUSHU 2016取材レポート
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CEDEC+KYUSHU 2016取材レポート
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株式会社Project Whiteツクモ福岡店ブースでは、コロプラが開発した『Dig 4 Destruction』の体験が可能でした。(コンテンツ紹介記事

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CEDEC+KYUSHU 2016取材レポート
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CEDEC+KYUSHU 2016取材レポート
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スマホVRの中でも、スマホを挿入する部分の材質が柔らかくて特徴的なMerge VR(紹介記事)。レンズの位置を調節できる機能がついています。高性能なPCを用いたハイエンドVRには体験の質は劣るものの、その手軽さから体験者の回転率は非常によく、多くの参加者が楽しんでいました。

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9月に中国で発売開始されたスタンドアロン型のIDEALENS(紹介記事)。スマホもPCも不要なのが特徴です。VRHMD側面のボタン操作で行う、ジェンガのようなパズルアクションゲームを体験できました。

東京では日々様々なVR関連のイベントが開かれていますが、地方では体験機会が少なく、VRの認知度には大きな差が生まれています。今後もCEDEC+KYUSHUのような試みが増え、日本全国でイベントにアクセスできる人口が増えることに期待したいところです。


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