Google、Cardboard向け3Dオーディオ機能を実装。モバイルVRでもリアルな音を体験可能に

Googleは1月13日、同社が提供するモバイルVRヘッドセットGoogle Cardboardのコンテンツ製作用SDKをアップデートしました。モバイル用のVRコンテンツを制作するために、Cardboardにかぎらず、開発用のSDKは広く使われています。今回、SDKがアップデートされ、ユーザーの向く方向によって音の定位が変化する、3Dオーディオ機能が実装されました。この件について、同社のプロジェクトマネージャー、Nathan Martz氏は開発者ブログにて以下のようにコメントしています。

「既存の多くのアプリは、左右のスピーカーの音を別々に出力するといった簡単な方法で3Dオーディオを表現してきました。しかし、今回のアップデートによって、人が聞く音により近い体験を実現することが可能となります。」

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例えば、左から聞こえる音は左耳に入ったあとわずかに遅れて右耳に到達します。このような音響上の特性をSDKが提供する事で、大聖堂での声の反響や、洞窟での小さな物音など、ユーザーの場所や位置に基づいた音を再現することが可能となっています

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Google Cardboardと同様、スマホ装着型のHMDである「GEAR VR」のアプリでは、このような音響効果は、限られた処理能力に対し大きな負担になるのではと懸念されています。しかし、同社は処理コストも考慮した上で、SDKを開発したとのこと。

「SDKは、モバイルCPU向けに最適化しています。メインの処理とは異なるスレッド処理するため、ほとんどの処理はメインのCPU以外で行われます。SDKは個別の音ごとに個別に管理することがで、より重要な音に処理コストを割り振ることも可能です。」

開発者ブログで発表された内容は、Android開発者向けのプラグアンドプレイAPIの説明と、Unity開発者向けの解説となっています。3DオーディオはVRにおいて音を表現する重要な手法です。Oculusも2015年12月にUnity、Unreal Engine 4に対応した3DオーディオのSDKを発表しています。

関連記事:Oculus Audio SDK正式版が公開。Unity、UE4で使える500以上の3D音源も無料で公開。

Googleは、VR部門の設立を発表したばかり。検索エンジン界の巨人がVRにどのようにアプローチするのか注目が集まっています。

関連記事:GoogleでCardboardを推進するBavor氏がVR部門で専任へ

(参考)
Google Cardboard Now Offers Spatial Audio(英語)
http://uploadvr.com/google-cardboard-now-offers-spatial-audio/

米Uproad VRとMogura VRはパートナーシップメディアです。

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    ゆたか

    フリーのシステムエンジニアです。360°動画を撮影して楽しんでいたところ、Gear VRにも出会い更なる衝撃を感じました。
    これから、あらゆる文化を面白くしそうなVR。最先端で関わりたいと思い参加させていただいています。

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    http://www.moguravr.com/writers/