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テック 2017.02.17

ケンブリッジ大学がVRでガンの腫瘤を再現する研究を進行中

ケンブリッジ大学は、VRと3Dモデルを活用した腫瘤の再現研究をしています。

プロジェクトの首席研究員グレッグ・ハノン氏はこう述べています。
「可視化できるリアルな3D腫瘤を作り上げることで、VRデバイスを用いて科学者たちは腫瘤に接触し、細部まで見ることができます」

最初に使用したのは乳癌の腫瘤サンプルで、薄く切った切片を参考に図像を作り、分析を加えた上で、細胞のDNA構造を記録します。最後にこれらの切片を3Dモデルに再構成し、VRデバイスで中を観察します。腫瘤やがん細胞の3Dスキャンは既にありましたが、VRデバイスを用いることで、データを使用し、実際の反応などを確認することができます。

ハノン氏はケンブリッジ大学が公表した動画にて「この技術は、ガンの起源を研究することに役に立つのだけでなく、有機物がどうやって発展していくのかも理解できます」と述べています。

このプロジェクトを癌研究のプロジェクトのコンテストであるCancer Research UK’s Grand Challengeに提出したこの研究チームは、2,000万ポンド(約28億円)の支援資金を得ました。5年にわたる資金援助はチームに時間を与え、技術の向上などが見込まれます。

(参考)
剑桥大学尝试在VR中还原肿瘤 获公益组织数百万英磅资助
http://www.7tin.cn/news/84929.html
 
 
 
 

※Mogura VR は、7tinとパートナーシップを結んでいます。


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