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医療・福祉 2018.01.17

マネキンと3Dが連動 HoloLensを使った出産シミュレーター

VR/AR/MRはピアノを弾く方法を学んだり、飛行機の操縦訓練といった訓練や教育の分野でも多く使用されています。

その中でも注目されている分野が医療分野です。医療機関であるCAE Healthcareは、統合生理機能を備えた世界初の拡張現実出産シミュレータを発表しました。

CAE LucinaARと呼ばれる本シミュレーターは、マイクロソフトが提供しているMRヘッドセットHoloLensを使用し、赤ちゃんの3Dモデルを見ながら、緊急作業と配送操作を練習することができます。

マネキンと3Dモデルが連動

https://www.youtube.com/watch?v=i7AsI1PBpyI

動画を見ると、母親の胎内から出産の様子を3Dモデルで透過された状態でみることができるようになっており、実際に内部からマネキンが出てくる際には3Dモデルも連動していることがわかります。

CAE HealthcareのDr. Robert Amyot博士は次のように述べています。「CAE LucinaARは、学習者が患者シミュレータ内で解剖学的に見ることができる画期的なシミュレーショントレーニング体験を提供します。ARプラットフォームとの統合のための最初のCAE患者シミュレータとして選択しました。肩の難産治療や母親の安全に直接的かつ強力な影響を及ぼすと考えているからです。」

CAE Healthcareは今後、CAE LucinaARアプリを拡張して、他の出産シナリオや緊急時のシナリオの追加を検討しています。

医療分野におけるVR/AR/MRを使用したトレーニングは、従来のように二次元のトレーニングビデオから学ぶよりもはるかに効果的とされています。

(参考)
This HoloLens Childbirth Simulator Helps Train Medical Students/VRSCOUT(英語)
https://vrscout.com/news/hololens-childbirth-simulator-train-medical-students/#


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