現在、VRを取り囲んでいたヘッドトラッキングや高いフレームレートの実現といった問題は解決されました。次のステップとして注目されているのは、プレイヤーの精神と生理機能を同時に感化させる完全な没入体験を目指す事です。
追求をしていくと大掛かりな装置になることもしばしば。
今回紹介するのは、最新鋭のモーションプラットフォーム「Cable Robot Simulator」です。
「CableRobot Simulator」は、中央のコックピットをハーネスで固定する仕組みです。椅子のついたコックピットは、複数のウィンチがハーネスを引っ張ったり緩めたりすることで、上昇や下降から回転までのあらゆる動きが可能となっています。人工頭脳学を研究するMax Planck 研究所チームとFraunhofer IPAにてロボット研究をしているチームの共同で制作しています。かなり自由度の高い動きを可能にしていますが、それぞれの部屋の大きさによって制限されてしまうという弱点もあります。ヘッドトラッキングには、独自の光学追跡システムを使用しています。Oculus Rift DK2のトラッキングシステムは「CableRobot Simulator」用に適しないとのこと。
同チームは、Unreal Engine 4で制作した飛行機や自動車のシミュレーターといった専用コンテンツの制作も行っています。テーマパークでこういったアトラクションを体験できるようになるかもしれませんね。
(参考)
・RoadtoVR_CableRobot’:Crazy Motion Platform for Complete VR Immersion,If it Doesn’t Kill You
http://www.roadtovr.com/cablebot-a-crazy-motion-platform-for-complete-vr-immersion-if-it-doesnt-kill-you/
※Road to VRとMoguraVRは、パートナーシップメディアです。