Home » シロクマやシャチと触れ合う 水族館にAR/VR導入進む


3Dモデル活用 2017.08.15

シロクマやシャチと触れ合う 水族館にAR/VR導入進む

米サンフランシスコのベイ水族館にて、VRとARを活用したアトラクションがオープンしました。海の動物たちと触れ合う感覚を擬似的に体験できます。

ARによる水族館アトラクション

同水族館ではVRシアターと、ARを活用した2つのアトラクションを展開しています。『The Ocean Adventure』と『The Arctic Explorer』という2つのアトラクションでは、ARを用いて様々な海洋生物とコミュニケーションをとることができます。

Arctic Explorer Broadcast Augmented Reality Experience from INDE on Vimeo.

この展示では、スクリーン上でARを実現しています。観客の上部に設置された20フィート(約6メートル)の巨大スクリーンに、ホッキョクグマやペンギン、クジラやイルカなどの様々な海洋生物が映し出され、これらの映像はAR技術によって観客の映像と重ね合わさり、スクリーンを通して観客と海洋動物がインタラクションする様子が映し出されます。

VRシアターによる深海体験

また、同水族館は『Dive with Whales VR』というVRアトラクションも展開しています。これはVRシアターによって観客全員でVR体験を共有するもので、専用のヘッドセットを装着してコンテンツを鑑賞します。

この『Dive with Whales VR』は映像作家のSandy Smolan氏と、ベストセラー作家のJames Nestor氏との共同制作によるもので、両者は以前にも360度動画による短編ドキュメンタリー『The Click Effect』を制作しています。本作は海中100フィート(約30メートル)まで潜り、そこに生息するイルカとクジラの生態を特集したもので、本作はVRコンテンツ配信プラットフォームwithinにて視聴できます。

水族館で飼育される動物に至近距離で接近することには危険が伴いますが、VR/ARを活用することによって、安全で、かつ至近距離で海洋生物にじかに触れ合う体験を擬似的に生み出すことができます。

VRを活用した水族館でのアトラクションは、上記に挙げた他にも様々なものがあり、たとえばフロリダ州オーランドのテーマパーク型水族館SeaWorldでは、VRとジェットコースターを用いた深海探検アトラクション「クラーケン」が運用されています。

また日本では、ソフトバンクと神戸市立須磨海浜水族園(スマスイ)60周年イベントの一環としてVR体験型コンテンツと360度動画コンテンンツを提供しています。

(参考)
VRScout / Aquarium of the Bay Introduces New AR and VR Attractions(英語)
https://vrscout.com/news/aquarium-of-the-bay-ar-vr-attractions/

Mogura VRはVRScoutのパートナーメディアです。


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード