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活用事例 2018.02.15

バンダイナムコ第3四半期決算「VR/ARとIPの組み合わせはこれまでにない新しい出口」

2月9日、株式会社バンダイナムコホールディングス(以下、バンダイナムコ)は2018年(平成30年)3月期第3四半期決算説明会、中期計画説明会を行いました。また、平成30年3月期 第3四半期の決算短信と補足資料、説明会のプレゼン資料などをIRニュースにて発表しました。

バンダイナムコの第3四半期決算は売上高4,831億8,000万円(前年比プラス5.2%)、経常利益547億3,000万円(前年比マイナス9.6%)です。また、VRに関連する「ネットワークエンターテインメント事業」では、セグメント売上高2,853億2,900万円(前年比プラス9.4%)、セグメント利益338億3,400万円(前年比マイナス5.7%)となりました。

セグメントの売上高は前年比プラスですが、利益は前年比マイナス成長となりました。この理由として「今年度はVRなどの施設の積極的な出店を行いコスト先行となることから前年を下まわりました」と説明しています。

またバンダイナムコは中期計画にあるIPの戦略、育成においてVRの活用が効果的という見通しをしています。同社代表取締役社長の田口三昭氏は説明会で「新宿のVR ZONEに代表されるVRとARという新技術とIPの組み合わせは、これまでにない新しい出口として、今後も期待が持てる分野となっています」と、VR ZONEとIP活用の相乗効果を示しました。

VR ZONEでは下記のようにこれまで数多くのIPがVRアクティビティに展開されています。

・ドラゴンボール
・マリオカート
・エヴァンゲリオン
・装甲騎兵ボトムズ
・機動戦士ガンダム
・攻殻機動隊ARISE

同社の上位3つのIP(「機動戦士ガンダム」「ドラゴンボール」「ワンピース」)がすでにVRコンテンツに展開されています

VRを活かしたバンダイナムコならではの差別化

さらに説明会概要資料には「VRなどを活かしたバンダイナムコならではの差別化された場、グループ事業と連携した新しい形の場、既存店舗の進化版などの展開に力を入れていきます」と記載されています。

同社はVRエンターテインメント施設「VR ZONE」を含めたVRプロジェクト「Project i Can」を展開しています。2018年2月現在「VR ZONE」のフラッグシップ施設「VR ZONE SHINJUKU」と小型店舗「VR ZONE Portal」を合わせて国内20店舗以上を展開中です。また、海外では英国ロンドンに「VR ZONE LONDON」がオープンしています。

バンダイナムコの今回の説明会にて、IP戦略の1つとしてVRを重視している姿勢が明かされたことからも、今後のVR ZONEなどで新しくVRアクティビティが追加されるのか、新しく施設がオープンされるのかなど注視していきたいところです。

(参考)
株式会社バンダイナムコホールディングス 第3四半期決算説明会 中期計画説明会 プレゼン資料
http://www.bandainamco.co.jp/ir/library/pdf/presentation/20180209_Presentation.pdf

株式会社バンダイナムコホールディングス 第3四半期決算説明会 中期計画説明会 説明概要
http://www.bandainamco.co.jp/ir/library/pdf/presentation/20180209_3Summary.pdf

株式会社バンダイナムコホールディングス 第3四半期決算説明会 中期計画説明会 補足資料
http://www.bandainamco.co.jp/ir/library/pdf/presentation/20180209_2Complement.pdf

株式会社バンダイナムコホールディングス 第3四半期決算短信
http://www.bandainamco.co.jp/ir/library/pdf/result/20180209_1Result.pdf


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