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活用事例 2018.03.19

AR企業のAvegant、従業員の半数をレイオフしCEO交代

ARデバイス用のディスプレイ開発を行なっているAvegant社のCEOが交代し、約半数の従業員が解雇されることが、米国メディアの調査で判明しました。この件に関し、同社は詳細な説明を行なっていません。

Avegantはカリフォルニア州ベルモントに本社を置くスタートアップ企業です。同社は網膜投影できるウェアラブルディスプレイGlyphを開発後、ライトフィールド技術を用いたARデバイス用ディスプレイの研究開発を行なっており、2012年の創業から現在までに5,000万ドル(約53億円)以上を資金調達しています。

同社の製品は、3Dオブジェクトが「現実になじむ」ほどの出来栄えであることから注目を集めてきました。2017年10月には、ARヘッドセットの開発者版を、PCとセットで3万2,500ドル(約344万円)で販売しています。

半数の社員をレイオフ

しかし先日、40〜50人ほど在籍していた同社の従業員の数が、20人以下に削減されたことが、米国のメディア・The Vergeの調査によって発覚しました。ホームページ上の経営陣のプロフィールに変更はありませんが、同社でCTOを務めていたエドワード・タン氏のLinkedIn上のプロフィールが、2018年2月付でCEOに変更されています。

同社はCEO変更については「事実」として認めていますが、大規模な解雇やCEO変更の理由について公式な説明はしておらず、原因は謎に包まれています。

今後の道行きは不透明

同社は次世代のARディスプレイの開発のために、1000万ドル(約10億5,000円)の資金調達を行う予定であることを明らかにしています。同社はパートナー企業と合同でヘッドセットを開発する旨を発表していますが、その詳細も未だに明らかとなっていません。

ARデバイスを開発している企業に関しては、2017年6月にCastAR社が閉鎖しています。スマートフォンを使ったARに期待が集まるほか、デバイスを使うハイエンドなARはマイクロソフトやMagic Leapなど競合も多い状況が続いています。

(参考)Avegant公式The Verge


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