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ゲーム・アプリ 2017.07.05

食材にカメラをかざして成分表示 iPhoneのAR機能を使ったクールなアプリ5選

先日Appleより発表されたAR開発キットである『ARKit』によって、ARアプリの開発はさらに加速しそうです。現在、世界中の開発者がプロ、アマ問わず様々なアイデアを試しており、多くのアプリやデモが制作されています。当記事では、『ARKit』を使用して制作されたものの中から特徴的なものをご紹介します。

食材に関するデータをAR表示

アマチュア開発者が『ARKit』を使用して制作したデモでは、食材にカメラをかざすだけでそれに関するデータがAR表示されます。napkimmomentsというYouTuberがアップロードした動画には、アプリが食材をバナナと認識して、それに関する情報がAR表示される様子を確認することができます。

バナナにカメラをかざすと、スクリーン内のバナナの上に泡が吹き出るようなアニメーションが表示され、それぞれの泡の中にはバナナに含まれる栄養価に関する情報が表示されます。果物の名前や栄養価、含水率などの様々な情報を瞬時に把握できる機能は便利です。

『AR Measure』

テープ型メジャーをAR表示して長さを測るアプリで、公式サイトからダウンロードできます。対象物にカメラをかざしてタップするだけで、どんなものの長さでも測ることができます。動画では実物のメジャーと比較する様子が紹介されていますが、かなり正確な計測ができるようです。

メジャーはデジタル表示されるので、測ることのできる長さは無制限です。家具やドア、お皿や机、カーペット、額縁や椅子など様々なシチュエーションで使用することができます。

現実世界と異世界とを結ぶ

フランスのコンサルティング企業Neddが開発したデモでは、ARによって現実世界と異世界とを結びつけることができます。物理空間にAR表示されたドア状のゲートウェイを通り抜けるとそこは別世界で、ミステリアスな遺跡や青々とした緑で溢れるジャングルです。

ユーザーは、AR表示されたエントランスを通り抜けることによって、自分が本当に異世界に行ってしまったかのように感じられるこの技術は、ARがエンターテイメントやゲームにもたらす大きな可能性を示唆しています。

ロボットが部屋の中でダンス

Thomas Garciaによって制作されたデモ動画では、3D表示されたロボットが部屋の中でバレエを踊る様子を確認することができます。ロボットは空間認識によって部屋の中の物にぶつからずにスムーズに踊り、『ARKit』のトラッキング技術を有効活用した例と言えます。

精巧に作られたアニメーションや影は、ARを活用したゲームや没入性の高いストーリーテリングに活用できそうです。この技術の開発が進んで一般に普及すれば、従来のエンターテイメントを大きく変える可能性を秘めています。

『WorldInvaders』

開発はRoadhouse Digital、3Dモデルの提供はDreamwalk Interactiveによる『WorldInvaders』は、オリジナルのインベーダーゲームをARに移植したものです。プレイヤーは空中に浮かぶインベーダーをカメラを使って撃ち落します。様々な敵がプレイエリアのあちこちに出現するので、それらをブラスターやロケットで撃ち落とすARゲームの醍醐味には、従来の2Dゲームでは得られなかったものがあるはず。

『WorldInvaders』自体は、アイデア的には真新しいものではありませんが、重要なのはこのゲームが、ARがゲームにもたらす可能性を示唆している点です。クラシックゲームのリビルド、新作ゲームに関わらず、現実世界に3Dデータを重ね合せるARがゲームの新しい楽しみ方を切り拓く可能性には大きなものを感じます。

(参考)
VR Scout / The 5 Coolest Apple ARKit Projects So Far(英語)
https://vrscout.com/projects/coolest-arkit-projects-developed-so-far/

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