ポケモンGOのARモードがよりリアルに?最先端のAR技術

現実の世界にポケモンがいるような感覚でユーザーたちが、現実に色々な場所へ行ってポケモンを捕まえたり、ジムバトルを繰り広げている『ポケモンGO』。既存のAR関連技術ではすでに「これをポケモンGOに使ったら、さらにすごいことになる」と思わせられるものがあります。

今回の記事では、ポケモンがすぐそこにいるように感じられる未来につながる技術を紹介、将来どんなことが起きそうか考えてみます。

ポケモンGOにARモードってあるけど…そもそもARとは?

ARとは、Augmented Realityの略で日本語では拡張現実といいます。【人が知覚する現実環境】を【コンピュータにより】拡張する技術、およびコンピュータにより拡張された現実環境そのものを指す言葉(Wikpedia)です。

ポケモンGOでは、【現実の背景】を【スマホのカメラを通してポケモンやモンスターボールなど】を重ねている点や【現実世界の地図】に【スマホでポケストップやポケモンが出る情報を】付加しています。

ARよりさらに存在感があるMRデバイスHoloLens

https://www.youtube.com/watch?v=LqMyidGQPRQ

まず最初に紹介するのはマイクロソフトが開発中ののHoloLens。HoloLensは大きなサングラスのようなウェアラブルデバイスを通して、現実世界に3Dモデルやウインドウを映すというもの。より通常生活に近い感覚でバーチャルのCGグラフィックが現実と同じ空間に存在しているような体験ができるMRデバイスです。(※)

(※)MRとは、Mixed Realityの略で日本語では複合現実といいます。ARでは現実世界にコンピュータを通して拡張することだったのに対して、現実世界とバーチャルのCGグラフィックなどがシームレスに融合した世界、またはその世界を作る技術のことを指しています。

では、HoloLensでポケモンGOをプレイしたらどうなるのでしょうか。

https://www.youtube.com/watch?v=xd_0TMk9wXA

非公式なデモ映像ですが、HoloLensを使ってポケモンGOを再現しています。HoloLensを通してモンスターを表示し、HoloLensのジェスチャ入力のair-tap(エアタップ)をしてボールを投げて捕まえています。また、投げたボールが階段を転がっていく映像もあります。まるで実際に街中にポケモンがいるようです。

また同じくアメリカのスタートアップが開発中のMRデバイスMagic Leapでも音声認識で操作する映像や実際の部屋の中でCGグラフィックが投影されている映像を公開しています。

https://www.youtube.com/watch?v=iCVd9ZDPjXU

HoloLensにも音声認識が搭載されています。バトルをする際に手持ちポケモンの名前を読んで「ピカチュウ、君に決めた!」といってボールを投げることのできる未来が来るかもしれません。

MITのAR内の物体が現実に干渉したように見せる技術IDV

https://www.youtube.com/watch?v=4f09VdXex3A

マサチューセッツ工科大学(MIT)がインタラクティブ・ダイナミック・ビデオ(Interactive Dynamic Video:IDV)と呼ばれる技術の研究を行っています。IDVは画面上に表された現実のオブジェクトに対し干渉(触れる・操作する)ことのできる技術です。

IDVを発表した研究室はポケモンを表示して、現実の植物がポケモンの動きに影響を受けて動く映像を公開しています。

https://www.youtube.com/watch?v=9f1fCCb3hVg

この技術が実際ポケモンGOに対応した場合、茂みのキャタピー以外にも、川辺で水面を揺らすコイキングや草原でポニータなど、より現実でポケモンを発見できるかもしれません。

GoogleのAR技術Tango

ポケモンGOやIngressを開発・運営するNianticはGoogleの一員でした。現在GoogleはTangoというAR技術を開発しています。

TangoってどんなAR技術?

https://www.youtube.com/watch?v=NTZZCtmR3OY

Tangoはモバイル端末で環境認識できる技術・仕組みです。

Tangoを支える技術として、「モーショントラッキング」「深度認識」「モーショントラッキング」「エリアラーニング」の3つがあります。

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「モーショントラッキング」は特殊な3Dカメラを使って、空間の中でスタート地点から相対的にどのくらい動いたか測定できる技術です。つまりTango搭載のモバイル端末で撮影しながら道を行ったり来たりすると、行ったり来たりしている経路も認識できるということです。

「深度認識」は同じく特殊な3Dカメラで空間内の3D立体データを認識できる技術です。部屋の机の前に立ってそのあと机の後ろ側に回り込んでもその場に空間内に机があることを認識します。

「エリアラーニング」は、お店でご飯を食べている時にトイレに行って帰ってきてもすぐに自分の席がわかるように、新しい場所を数的データとして記録して、次に同じ場所に来た時に特殊な3Dカメラを通して記録と照合させることで、同じ場所だと認識できる技術です。

ポケモンGOがTangoに対応したらどうなるでしょうか。

Tango搭載のモバイル端末でかざせば、ポケモンは公園のブランコや池にいるように見えるだけでなく、地形にそって動くかもしれません。

現実世界にこれまで架空の世界にしかいなかったポケモンが”存在する”かのようなプレイ感を通してARの存在を一般にも強く知らしめたポケモンGO。様々な技術が応用されることで、今よりさらに現実とバーチャルが織り交ざった世界が来る日も遠くないかもしれません。

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    SummerLessonと壁ドンにやられてVRのコンテンツ開発を始めました!
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