AR(拡張現実)技術は、現実世界にモノやオブジェクトを重ねて表示させることができます。また、ある対象を読み取って現実に表示させることも可能です。
今回、ARを活用した「現実で美少女を着せ替える」アプリのデモがTwitter上で公開されました。
カメラでも服読み込めるようになったーほぼ機能はできたー pic.twitter.com/SNkSoLypr8
— chiepomme@ティアた56b (@chiepomme) 2018年2月7日
動画を見てみると、現実世界にかわいい女の子が出現。こちらに目線を送ってくれています。女の子が着ている洋服には、足元の紙に書かれている「テスト」という文字がそのまま反映されているようです。
撮影者は手にしている赤いペンで、ハートなどを書き込むと…
いま描いたデザインに早着替え!
投稿者を行ったのは、VRで美少女になりきり着せ替えを楽しめる『ハッピーおしゃれタイム』プロデューサーのちえぽむ(@chiepomme)氏 。どういった仕組みなのか、投稿された動画について同氏にお話を伺いました。
ちえぽむ氏によると、投稿された動画は「女の子に好きなデザインの洋服を着させることができるARアプリ」とのことです。アップルのARプラットフォーム「ARKit」を用いることで、現実世界に女の子を重ねて表示させています。ユーザーが任意の場所をタップすることで女の子は移動します。
アプリの「おきがえボタン」を押すことで、ユーザーがデザインした洋服へ着替えることができます。ユーザーが描き込める型紙は、実際の服の型紙のような展開図のデザインとなっています。キャラクターが着用している服は、3D衣装作成ソフト「Marvelous Designer」を使用。
また、ちえぽむ氏によると、このアプリは単体で遊ぶものではなく「本や電子書籍」と組み合わせて遊ぶものとのこと。本や電子書籍とは、たとえば「自分でドレスをデザインする」といった子供向けのお絵かき練習本や、着せ替えおもちゃのようなものをイメージしています。
こういった、色を塗ったりシールを貼って服をデザインする女児向け玩具を自分でも体験してきたことから「自分のデザインした服を着た子が現実に出てきたら嬉しい」「これなら小さい子供も一緒に楽しめるのでは」という想いがあり、制作のきっかけになったとのことです。
本アプリは2月11日に開催するオリジナル作品の即売会「コミティア」の「た56b chiepomme」にて展示されます。イベント当日は実際に絵を描ける体験も予定としています。
今後の展開としては、まずは3人分のモデルを制作し、アプリとセットで遊べる本の完成を目指すとのことです。アプリのアップデートとしては「アクセサリー着用や髪型の変更、育成要素、部屋の作成」などが想定されています。