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活用事例 2017.07.28

AR市場、2023年には7兆円近い市場に


コンサルティング企業Markets and Marketsが先日発表したレポートによると、2016年には24億ドル(約2,700億円)だったAR市場は、2023年には613億ドル(約6.8兆円)市場に成長すると予測しています。

スマートグラスの需要が高まる

同社のレポートによると、AR機能を搭載したスマートグラスや、マイクロソフトの『HoloLens』のようなARヘッドセットの活用が増えていき、おもにヘルスケアや小売店、eコマースでの需要が高まっていると分析されています。

現在、ARはスマートフォンやタブレットをプラットフォームにして普及し始めています。

一方、先日グーグルはエンタープライズ向けにグーグルレンズをリニューアルし、約50の企業が同デバイスを現場での業務に取り入れるプロジェクトに参加しています。

ARデバイスは現場作業の効率化やコストダウンに役立つとされ、建設業界や医療、教育や軍事など、様々な領域でARデバイスを取り入れています。しかしその多くは実験的なものであり、実用化に至っている例は多くはありません。

エンターテイメント、ゲーム市場が中心

しかし、エンターテイメントやゲーム市場ではすでにARを活用したコンテンツが数多く登場しています。

2016年に『ポケモンGO』を筆頭に、ARアプリ『ミク☆さんぽ』による初音ミクとのARデート、『HoloLens』を用いてプレイするカートゲームなど、ARは徐々に身近なものになりつつあります。レポートによると、AR市場はエンターテイメント、ゲーム市場を中心に成長するとのことです。

同時に、エンタープライズ向けのAR開発にも多くの企業が参入しており、2017年第2四半期は前期と比べて参入企業数が60%増加しました。VR/ARに対する投資も増加しており、同時期の投資額は過去最高を記録しています。

変化するAR市場の勢力図

現在のところ、AR市場を牽引するのはアップルやグーグル、マイクロソフトなどの巨大企業をはじめ、DAQRIやMagic Leap、Metaなどのスタートアップ企業が挙げられますが、ほとんどが欧米企業であることが特徴です。

しかし、レポートによると、今後中国や韓国、インド、日本企業の成長率が劇的に上がり、アジアがAR市場の中心地になる可能性を示しています。別のレポートでは、2020年には中国が世界最大のVR/AR市場になるとの予測も出ています。

(参考)
VRFocus / Latest Report Has Augmented Reality Market To Be Worth $61 Billion By 2023(英語)
https://www.vrfocus.com/2017/07/latest-report-has-augmented-reality-market-to-be-worth-61-billion-by-2023/

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