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PlayStation VR 2018.03.21

【PSVR】月面着陸をVRで体験する『アポロ11号』

VRは、一人称で環境や状況を体験することで、物語の登場人物のような体感を得られます。その性質からドキュメンタリーや報道などに使用されるケースも増えており、中東・アルジャジーラやニューヨーク・タイムズ、日本では朝日新聞などがVRを利用しています。

本日ご紹介するPlayStation VR(プレイステーションVR・PSVR)ソフト『アポロ11号』は、歴史上はじめて月面着陸に成功した飛行計画「アポロ11号」を題材としたVRドキュメンタリーです。

本作『アポロ11号』はNASAの資料と音声を利用しており、当時の記録をそのまま再現するような工夫がなされています。そのため、人類初の月面着陸や、アポロ11号の歴史をVRで楽しみながら学ぶことができます。

物語の登場人物のような体験

『アポロ11号』は、1962年に米国ライス大学でジョン・F・ケネディ大統領が行った「アメリカの宇宙事業に関する演説」から物語が始まります。プレイヤーは部屋に用意された椅子に座りながら、映写機で映し出されている映像を見ます。

ケネディ大統領の演説の盛り上がりに合わせてシーンは宇宙へと切り替わり、目の前には目的地となる月が現れます。大統領の演説と壮大な映像との組み合わせは中々の迫力があります。

演説のシーンが終わると、いよいよ宇宙飛行士として月へと向かいます。

ロケットに乗るのは、「ニール・アームストロング船長」「バズ・オルドリン月着陸船操縦士」「マイケル・コリンズ司令船操縦士」の3人の宇宙飛行士。プレイヤーは、彼らの視点を通して宇宙船内で起きたことを疑似体験します。

ロケットの中は大人3人が座ると身動きが取れないほどの狭さです。船内には無数のボタンとスイッチ、小さな窓しかありません。この状況下で彼らはロケット発射の衝撃と不安に耐えていたんですね。当時の苦労がしのばれます。

発射の衝撃に耐えながら隣を見ると「サムズアップ」をしてくれました。

小窓を覗いてみると地球の輪郭が確認でき、地上からの高さを感じます。

シーンの切り替え中は、登場人物が残した言葉や歴史の説明などが挟まります。

当時の状況を体感で学べる

宇宙空間ではロケットの司令塔が月着陸船に向くように、一度切り離してから回転させて再び設置する「ドッキング」作業が必要となります。本作にはいくつかプレイヤーが操作できるシーンが含まれています。

ドッキングは小さな小窓でしか回りの状況を確認することができず、宇宙空間にいるため上下感覚も失ってしまいがちで難しいです。

(ドッキングの操作画面)

また、宇宙船を月面に着陸させる操作もできます。宇宙船の角度とスピードを上手く調整しながら目的地点へ安全に着陸させます。本作はゲームなので何度でもやり直しができますが、現実は限られた情報を頼りにミスが許されない場であったと想像しながら操作をすると、緊張感がより高まりました。

宇宙船が無事に月面へ着陸すると、月面の探索パートへと移ります。

ここでは、ニール・アームストロング船長の「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である」という名言と、人類初の月面着陸の瞬間を目の前で見ることができます。

月面では自由に動くことができます。移動はスティック操作による歩行や、移動先を指定してワープするテレポートで行います。色々な角度から宇宙船を見たり、科学実験装置の解説を見ることもできます。


(月面でのワンシーン)

月面での探査を終えると、地球へと帰還します。

本作『アポロ11号』は宇宙飛行士の会話や地球の管制塔とのやりとりといった実際の音声を使用し、当時の状況が再現されているため臨場感の高い体験ができます。

このような点から、本作は鑑賞だけでなく教育コンテンツとしても評価できる作品だと感じました。

VRでの学習は、紙資料での学習と比べて自分ごとで経験でき、より記憶に残りやすくなります。人類初の月面着陸に成功したアポロ11号の歴史をVRで体験してみはいかがでしょうか。

ソフトウェアの概要

タイトル

アポロ11号

発売日

2018年3月5日

対応プラットフォーム

PlayStation 4(PlayStation VR専用)

ジャンル

シミュレーター

価格

1,400円(税込)

ダウンロード

PlayStation Store


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