世界的に人気のスマホゲーム『Angry Birds』シリーズのGear VR版『Angry Birds Space VR』のデモが、アメリカとブラジルで開催されたいくつかのイベントで、公開されました。
「世界で最も成功したモバイルゲーム」とも謳われる『Angry Birds』は、スマホ向けのアクションパズルゲームです。シリーズ累計ダウンロード数は20億以上とも言われています。開発はフィンランドのRovio社。
Angry Birds 2公式動画
https://www.youtube.com/watch?v=FSWoUGxGNEg
巨大なパチンコにセットされた「鳥」を画面左から打ち出し、積木のように組み上げられた要塞を撃破しながら、鳥たちの卵を盗んだ「ブタ」を倒すゲームです。
そんな『Angry Birds』、2015年5月アメリカで行われたRock in Rio festivalにて、Gear VR対応のVRゲーム版が展示されました。今回は新しいデモの情報です。
その名も『Angry Birds Space VR』。彗星に乗って、太陽系を巡ってゆくというもの。
もちろん同シリーズに特徴的な、巨大パチンコとそれに装填されている主人公「レッド」、そして敵キャラのブタなども登場します。
内容は2分程度、プレイヤーはGear VRのタッチパットを使って狙い撃ちし、敵キャラであるブタを倒すというもの。
開発には、ブラジルのVR開発スタジオであるIMGNATIONが参加しています。
IMGNATIONの創設者によると、、『Angry Birds Space VR』は、2015年7月に開催されたNASAの記念イベントにて初めて公開されました。
同ゲームには国際宇宙ステーションやNASAの打ち上げた宇宙探査ロケット「New Horizons」なども描かれています。その後、各地のイベントで展示を繰り返してきたとのこと。
三段目一番左、気泡のような宇宙服に包まれた緑の「ブタ」を打ち落としている。
『Angry Birds Space VR』は、デモ第1弾と比べると、VR体験としてより良い出来になっていまるようです。
デモ第1弾では、Gear VRのヘッドトラッキング機能を利用して(頭の向きで)主人公レッドを動かしていましたが、『Angry Birds Space VR』ではレールが敷かれており、プレイヤーはレッドの進行方向を心配する必要が無くなっています。これによって、美しい宇宙空間を自由に眺めることができるようになりました。
レッドはワームホールから彗星に乗って、パチンコと共に登場。太陽と水星の間から、冒険は始まります。
無重力に身をゆだねて漂流する氷のかけら。そして眩く光りながら燃える太陽。
中央右に、赤いパチンコと、そこにセットされた主人公レッドが見えます。
地球と、それに寄り添うように浮かぶ月。光の最中には国際宇宙ステーションも見えます。
人類の期待を一身に背負って、はるばると冥王星までやってきた探査機「New Horizons」。
太陽系の最果て、海王星。太陽の光も届かないここは、冷え切っています。
『Angry Birds』シリーズのVRゲームは、いつ手に入るようになるのか気になる所ですが、しかし、開発元のRovioは「今のところ、これらのデモを一般公開する予定はない」と語っています。