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活用事例 2017.08.16

閉鎖したソーシャルVR『AltspaceVR』復活 サービス継続へ

先日、VR空間でコミュニケーションを行うことができるソーシャルVRサービスの先駆けであった『AltspaceVR』が資金難により閉鎖すると発表されました。しかし8月15日、同社のブログにおいて同サービスの復活が発表。今後も運営を継続、改善に努めていくとのことです。

閉鎖から一転、復活へ

『AltspaceVR』は7月28日に同社ウェブサイトにおいてサービスの閉鎖を発表、資金調達の失敗における経営難により、同サービスの継続が不可能になった旨が、同社のブログ記事「とても悲しいお別れ(A Very Sad Goodbye)」にて公表され、8月3日にサービスを終了しました。

しかし、8月15日の同社公式ブログの記事「Altspace VR復活!(Altspace VR is back!)」では、同サービスの復活と共に今後も継続して運営する旨を発表し、閉鎖が決まった時にファンから寄せられた数々のメールや、同サービスの閉鎖を惜しむ数々のツイートや動画が投稿されたことにも言及しています。

また、サービス継続のための寄付の申し出も数多く寄せられたとあり、開発チームの感謝の念がブログに綴られています。同社は今後もサービスの改善につとめ、バーチャル空間内でプレイできるコンテンツの追加など、今後数週間以内に新たなアップデートを追加する予定とのことです。今後の活動資金等については言及されていません。

「Altspace VR」とは

https://www.youtube.com/watch?v=CQtQGoMRXaI

『AltspaceVR』はソーシャルVRプラットフォームで、ユーザーはアバターを使用してバーチャル空間の中で他のユーザーと交流したり、チェスやエアホッケー、ブロック遊びなどのゲームをプレイしたり、YouTube動画を鑑賞することなどができます。

公開当初はOculus RIft開発者版で利用可能なベータ版としての運用でしたが、現在はHTC ViveやOculus Rift製品版にも対応、Samsung Gear VRやGoogle DaydreamなどのスマートフォンVRでも利用可能で、PCからアクセスすることもできます。

同社によると、現在の利用者は月間35,000人ほどがアクセスしているとのことで、1ユーザーあたりの平均アクセス時間は1日35分程度。本サービスは無料で使用することが可能で、公式サイトにてそれぞれのプラットフォームに応じたバージョンをダウンロードして利用できます。

『AltspaceVR』はソーシャルVRサービスの先駆け的存在であり、その閉鎖は国内外のVR業界に衝撃を与えていました。今後、どのようなアップデートが行われるのか、資金繰りも含めて動向に注目したいところです。

(参考)
AltspaceVR公式ブログ
https://altvr.com/altspacevr-is-back/


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