自宅や部屋を宿泊施設として貸し出すシェアリングサービスAirbnbでiPhone用のアプリがコンセプトデモが公開されました。
Airbnbは、現在、世界192カ国で80万以上の宿が登録されています。宿を借りたいユーザー(ゲスト)と、借りたい物件を所有するユーザー(ホスト)をマッチングするオンラインサービスです。
Airbnbを使用することで、ゲストは見知らぬ人の家に滞在することができるようになりますが、なにか物が必要になったときや、電源、ボタンが見つからないといったときに、家の中を隈なく探す必要があります。
そのため、デザイナーであるIsil Uzum氏は、iPhoneのAR(拡張現実)機能を使ってホストの物件をマッピングするためのコンセプトを作成しました。このARアプリケーションには、先日発表されたアップルのiOS向けAR開発キットであるARKitが使用されています。
ゲストが家の中で困らないためのARマーカー
Airbnb AR Map Concept #AR #IndoorNavigation I wrote more details here https://t.co/048NAjNwPi pic.twitter.com/dXGWXBS4wi
— Isil Uzum (@isiluzum) 2017年6月27日
この動画の中ではホストがアパート内の物体(動画内ではサーモスタット)にARマーカーを配置し、ゲストがチェックインした後に使用するためのマニュアルとしてノートとインストラクションビデオを追加しています。
このAirbnbのコンセプトは、開発者とデザイナーがiOS 11を搭載したiPhone 8向けのARソフトウェアとして登場する予定とのこと。
今後のアップルが提供するARは
アップルのCEOであるティム・クック氏は先月行われたWWDC2017で、アップルがAR技術をiPhoneとiPadで提供することを発表しました。今後、アプリ・サービスがこのAR機能を使うものになると予想されます。
大手家具メーカーのイケアは、実際に購入する前、家にバーチャル家具を配置するアプリケーションの提供を予定しています。また『Face Swap Live』で知られるLaan Labsは、オブジェクトの長さをAR上でのメジャーを使用して測定できるデモを公開しています。ARはゲームなどのエンターテイメント分野にも向いてることはポケモンGOの大ヒットからも明らかです。
iPhoneやiPadでAR機能が使えるようになるIOS 11のリリースは秋を予定しています。
(参考)
This concept Airbnb app for iPhone is way coolー(英語)
https://www.cnet.com/news/iphone-arkit-airbnb-concept-video/