マイクロソフトは現在、複数のパートナー企業との提携によって没入型MRヘッドセットを開発しており、今秋にかけて複数のデバイスが市場に登場する予定です。
先日、AcerのWindows MRヘッドセットの開発者版が発売されましたが、10月にはコンシューマー版の発売を予定しています。コンシューマー版ではおもにデバイスのヘッドバンドに改良が施され、開発者版よりも頑丈で、装着感が向上したデバイスになりそうです。
Acer製のWindows MRヘッドセットのコンシューマー版は、現在発売されている開発者版と比べて、スペック的に大きな違いはないとのことですが、ヘッドストラップが新しく変更されています。
ヘッドバンドが新しく変更、頑丈さや装着感が向上
開発者版(画像右)では、ヘッドバンドの後部に取り付けられたバックルを締めたり緩めたりすることで頭部へフィットさせていましたが、ややつけづらい印象がありました。コンシューマー版(画像左)ではこの部分が更新されています。
現在、Acerはコンシューマー版の紹介サイトを公開していますが、コンシューマー版ではヘッドバンドの後部に新しくノブが取り付けられ、これを回すことによって調節を行うシステムになっています。バックル型のヘッドバンドは幅が狭く脆い構造でしたが、コンシューマー版ではヘッドバンドの幅が広がり、厚みも増したのでより頑丈な構造になっています。また、裏側にパッドを用いているため装着感も向上しそうです。
ヘッドバンドの額に接する部分も開発者版より幅が広くなっています。ディスプレイ部分には新しくヒンジが取り付けられ、これによってデバイスを装着したままディスプレイを上部に刎ねあげることができます。これによって、キーボードの操作や人と会話する際、デバイスを装着したまま行うことができます。このフリップアップ機能は今年10月に発売予定のDellのWindows MRヘッドセット『Dell Visor』にも使用されています。
AcerのMRヘッドセットのコンシューマー版は、価格やリリース日は現在のところ未公表となっています。
(参考)
Road to VR / Acer Upgrades VR Headset’s Headstrap for Consumer Launch(英語)
https://www.roadtovr.com/acer-upgrades-vr-headset-mixed-reality-headstrap-consumer-launch/
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