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活用事例 2017.09.13

VRで歩ける『Omni』展開強化のためコンテンツプラットフォーム立ち上げ


バーチャル空間を自由に歩き回ることができるデバイス『Omni』を開発するVirtuix社は、同デバイスを用いて複数のゲームをプレイできるプラットフォーム『Omniverse』を発表しました。アーケードを中心に導入を推進する狙いがあると考えられます。


『Omni』について

『Omni』はバーチャル空間の中で歩いたり、走ることができるデバイスで、ランニングマシンのような形状をしている点が特徴です。本デバイスはOculus RiftとHTC Viveに対応しており、歩く、走る、しゃがむ、ジャンプするといった動作を、プレイヤーが実際に身体を動かすことで可能にする歩行型のコントローラーです。テーマパークやアーケードでの導入を念頭に置いています。

Omniで複数のゲームがプレイ可能に

これまでOmniを導入する際は、コンテンツを自分で開発するか、すでにコンテンツを開発している他社から何らかの形で使用のためのライセンス契約を結ぶことで、ようやく稼働できました。

先日、Omniの製造元であるVirtuix社はOmniで複数のゲームをプレイできるプラットフォーム『Omniverse』を発表しました。同社のCEOであるJan Goetgeluk氏によると、同社はOmniとともに、『Ominiverse』プラットフォームをテーマパークやアーケード向けに展開する予定とのことです。

『Omniverse』では現在、合計で16のゲームをプレイできます。Goetgeluk氏によると、本プラットフォームを用いてシューティングやホラー、リラクゼーションなどの多岐にわたるタイトルがプレイ可能とのことで、たとえばホラータイトルの『Affected: The Manor』やアドベンチャー『Primordian』、ファンタジーゲーム『Karnage Chronicles』などのタイトルがプレイできます。これらは360度全方位に歩くことができるOmniでのプレイに適応するように再設計されており、今後数ヶ月かけて新タイトルも追加する予定です。

コンテンツ管理も容易に

『Omniverse』では複数のゲームをプレイできる他にも、プレイヤーはヘッドセットを装着したままゲームをプレビューしたり、起動や変更などを行うことができます。また、アーケードのオペレーターはゲームプレイ時間を設定したり、複数のOmniデバイスを1つのデバイスで管理することもできる他、それぞれのデバイスの使用状況やゲームプレイなどをオンラインで分析することもできます。アーケードオペレーターからゲーム開発者への支払い機能もあり、1時間単位でコンテンツプレイに課金するシステムを用いています。

現在、アーケードでプレイできるVRデバイスには様々なものがあり、広い空間でバックパック型のPCを背負ってバーチャル空間を自由に移動できるタイプのものも登場しています。Goetgeluk氏によると、Omniはランニングマシン形のデバイスなので、プレイする際に広い場所を必要とせず、狭い空間でも設置できる点が強みだとしています。

(参考)
VentureBeat / Virtuix launches suite of Omniverse VR games for arcades(英語)
https://venturebeat.com/2017/09/12/virtuix-launches-suite-of-omniverse-vr-games-for-arcades/


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