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活用事例 2015.10.15

現実の人間をVRなどに3Dで映し出す技術を開発中の8i、1,350万ドルを資金調達

VR内で現実の人を映し出すためには、多くの場合周囲も含んだ実写映像になります。しかし、実際に人だけが3DでVRの中に映しだされたら?Oculus Riftなどを使って、回りこんで覗きこむこともできるようになります。まるでVRの中に相手が存在しているような感覚になるでしょう。

ニュージーランド発のスタートアップ「8i」はVR空間に実際の人間の映像を3Dで映し出す技術を開発しています。この度、複数の投資家からシリーズAとして総額1,350万ドル(約16億円)の資金調達を行うことを発表しました。投資を行ったのは、Rothenberg VenturesやBoost VCなどのVRに積極的なVCに加えてRSamsung Ventures, Dolby Family Venturesなど16の投資家です。

8iは彼らの技術を使って、他の開発者やクリエイターが3Dモデリングを抽出し、他の様々なアプリケーションに使えるようなプラットフォームを構築しようとしています。チームメンバーは現時点で27人、ピクサーやドリームワークス、Youtube、ILM、SCE、nVIDIAなど様々な分野の企業の出身者たちが集まっています。

テック系メディアTech Crunchの取材に対し、CEOのリンク・ガスキン氏は、「我々はゲームのためのものを作っているわけではなく、人と人のつながりを作りたい」と述べています。昨日紹介したOculus Touch向けのデモ『Toybox』では、VRのにおける人と人とのコミュニケーションが今後重要になってくることを示しています。VR内でのコミュニケーションを目的とするソフト『AltSpace』の開発チームにはすでに20億円以上が投資されており、”ソーシャルVR”をどのように実現するのかに注目が集まっています。

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こういったVRにおける人と人のコミュニケーションが、アバターを介して行われるのか、それとも現実と同じ実写で行われるのか、それはコンテンツそして体験者次第ですがいずれも一定の需要はあるでしょう。実写という点では、8iの技術が大きな役割を果たす可能性は高いと思われます。

(参考)
Tech Crunch / 8i Raises $13.5M To Chase The Human Side Of Virtual Reality
http://techcrunch.com/2015/10/14/8i-raises-13-5m-to-chase-the-human-side-of-virtual-reality/


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