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テック 2016.12.07

ブラウザで4K画質の360度動画再生をこれまでの1/3の低ビットレートで実現

株式会社ユニモトは、自社で運営する、企画・撮影から制作・配信までワンストップで提供可能な360度動画サービス「ぐるりVR」の360度動画プレイヤーにて、独自の低ビットレート高品位視聴機能を開発しました。

これにより、従来の1/3以下のビットレートで、4K動画と同等の高品位な画質の360度動画をWebブラウザから視聴できます。

一般的な360度動画は、動画の一部分を拡大して表示しているため画質が悪い。そのため、高品位な360度動画を実現するにはより高解像度の4K動画が必要です。しかし、4K動画をストリーミングで見ようとするとダウンロード速度が数十Mbpsほどの高速なネットワーク回線が必要でした。

そこで、ユーザーが見ている場所のみを高解像度で転送し、全体のデータ転送量を減らす技術ができましたが、配信側・視聴側のどちらにも特別なソフトが必要なので、導入や視聴の敷居が高い、また、大規模配信にも特殊な仕組みが必要という問題点がありました。

今回ユニモトが開発したのが、ユーザーが見ている部分だけを4K相当の画質で転送し、4K動画に匹敵する画質なのに従来の1/3以下の低ビットレートで実現できる仕組みです。これだけではなく、一般的なWebサーバーとブラウザのみで動作するようにしたので、配信側・視聴側どちらも導入が簡単、しかも、通常のWeb動画コンテンツと同様の仕組みで大規模配信を行うことが可能にしました。

ユニモトは今後、この技術を自社サービスの「ぐるりVR」に限らず、360度動画配信プラットフォーム事業者や、監視・見守りソリューション事業者、360度動画を扱う事業者への提供を目指しており、すでに複数の会社と交渉に入っているとのことです。

(参考)

ユニモト プレスリリース

http://gururi360.net/news/161205.html


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