2K動画の撮影が可能な全天周カメラ「360cam」開発者版が出荷。さっそく撮影された動画も登場

3月末、フランスのGiroptic社が開発を進めている全天周カメラ「360cam」の開発者版が出荷されました。「360cam」は、昨年7月にKickstarterで全世界の約4000人から約142万ドル(約1億4000万円)の支援を受けた全天周カメラです。

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ハイビジョンの非常に綺麗な画質で、写真や動画を撮影できるだけでなく、ストリーミング中継なども可能にします。

Oculus RiftやハコスコなどのVRヘッドマウントディスプレイを使うことで、まるでその場にいるような体験ができる、実写の360度全天周画像・映像が注目を集めています。

これまで全天周撮影をするには、GoProなどの小型カメラを複数台取り付けて撮影する方法があります。しかし、1台1台が高価なため10万円を優に超えてしまうこと、また撮影後、ソフトを使って映像をつなぎ合わせなければいけないといった課題がありました。

一方で、Ricohが販売している全天周カメラThetaは手軽さにこだわり、3万円強という非常に手頃な価格帯で全天周撮影を可能にしました。しかし画質、動画撮影した際の滑らかさ、操作性はまだ十分ではありませんでした。

「360cam」では、1つのカメラで360度撮影を可能にするため、映像のつなぎ合わせは不要。さらに、動画の画質は2K、30fps、写真の画質は4Kと非常に鮮明な画質で撮影することができます。無線LAN経由で動画のストリーミング中継や、撮影直後にSNSでの共有も可能になります。そして価格が499.99ドル(約6万円)とThetaよりは高く、GoProなどを組み合わせるよりは安い、比較的手が伸ばしやすいミドルエンドに設定されているという点も注目したいところです。

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ソケットに装着して天井から360度撮影することも可能

こうした使い勝手の良さと性能から注目を集め、Kickstarterは大成功となりましたが、11月予定の出荷が遅れ、ようやく開発者向けのバージョンを出荷したとGiroptic社は報じています。

出荷された360camは、既に日本のbacker(支援者)にも届いています。

また、ハコスコストアなどで既に撮影された映像がアップロードされています。映像の滑らかさや画質の高さを確認することができます。(なお、アップローダー側の問題で画質やフレームレートは実際のデータよりも、悪くなっているとのこと)

今後、この開発者版に改良を重ねてから製品版の発売となります。出荷がいつになるかは未定ですが、現在「360cam」の日本語公式サイトで予約注文を受け付けています。

Written by 久保田瞬(すんくぼ)

(参考)
360cam公式(日本語)
http://360.tv/jp/

360cam Kickstarter -It’s ON!(英語)
https://www.kickstarter.com/projects/giroptic/the-worlds-first-full-hd-360-camera/posts/1182165