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業界動向 2020.01.30

2019年の第4四半期、一番売れたVRヘッドセットは?

ゲーム業界のリサーチ会社Superdataは、2019年第4四半期の3ヶ月間のVRヘッドセット市場速報を発表しました。人気が続くOculus Questに加え、VALVE INDEXも躍進しています。

Superdataの予測では、XR市場規模は2023年に149億ドル(約1.6兆円)規模へと成長。特に背景として、AR/MRヘッドセットの売上急増を指摘しています。例えばマイクロソフトのHoloLensといったデバイスの価格が下がり、一般消費者へも普及することが想定されています。

2023年時点でAR/MRヘッドセットのデバイス売上及びコンシューマー向けソフトウェア売上は67億ドル(約7,300億円)と見込んでおり、これはXR市場の45%を占めます。

販売トップはPSVR

では、2019年第4四半期のデバイス市場はどのようなものだったのでしょうか?集計によれば、販売台数ベースではPlayStation VR(プレイステーションVR・PSVR)が33万8,000台でトップ。一体型VRヘッドセットOculus Questが31万7,000台がこれに続きます。

Index急増の背景

この四半期の動きで注目されるのは、まず2019年6月末に出荷が開始されたPC向けのVRヘッドセットVALVE INDEXです。2019年の総販売台数が14万9,000台に対して、第4四半期は10万3,000台と第3四半期から大きく躍進しました。Superdataは理由として、同年11月に新作タイトル「Half-Life: Alyx」が発表されたことを挙げます。この期待感から、デバイス購入者が急増したというものです。
なおIndexは2019年末に一部地域、2020年1月16日時点では31カ国で売り切れとなりました。在庫不足がなければ、販売台数はさらに伸びていたと考えられます。

Oculus Questは二位だが……

次に注目のデバイスが、Oculus Questです。2019年の総販売数は70万5,000台と、同じフェイスブックの一体型VRヘッドセットOculus Go、及びPC向けヘッドセットOculus Rift S合計販売数を上回ります。第4四半期の販売台数はPSVRにわずかに届きませんが、こちらも在庫切れが背景にありそうです。

2019年のVRヘッドセット市場については下記の記事でも取り上げています。

(参考)SuperData


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